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終わりへと進む夜の過ごし方6
おさまらない。
どうにもおさまらない。
オレ はイライラした。
ガキに苛立ちをぶつけるように後ろから突き上げる。
ガキが苦しげに呻く。
本当はこんなことをしている場合ではないことはわかっている。
後部座席の毛布の下には、女の子が気絶して寝ている。
毛布を剥がせば、乾いた血が広がる後部座席、そしてそこに横たわる女の子が見えるわけで、とっととどこかへ逃げた方がいいのはわかっている。
でも、男のクソガキを殺し損ねたことが、どうにもおさまらない。
うまく女の子に出し抜かれたことも。
殺す感触を味わいそこねたことも。
おさまりがつかない。
女の子を攫った場所から、ちょっと離れた場所で、オレはガキを裸に剥いて、車の助手席で突っ込んでいた。
もう、現場にはパトカーが来る音はしている。
おさまらない。
面白くない。
女の子がせめて殺せたらこの気分も収まるかと思うんだが、この後のお楽しみのためには殺せないし、女の子では犯す気もしない。
それに、女の子に下手に触ると、オレ達には良くないのは分かっている。
女の子は光っている。
毛布で隠していてもそれがわかる。
オレは舌打ちする。
本当にな面白くない。
ガキの穴は具合がいいんだが、コレだけでは足りない。
ガキが必死で耐えている顔が見える。
酷く突き上げているだけだ。
気持ち良くさせてはやっていない。
それでも前を立たせてはいるが、もう、生理的な反応なのも分かってる。
でも、優しくはしてやれない、
コレではイケない。
オレは穴から自分のモノを引き抜いた。
ガキを髪をつかんで座席から引きずり下ろし、オレが座った。
ガキの頭を、オレの股間のそれに押し付けた。
ガキは従順にそれを咥えた。
そこを無理やり頭を抑えつけた。
苦しげにガキが悶えた。
息が出来ないのだ。
だけど、歯を立てたりもしない。
オレは、アイツを思った。
もうすぐだ。
アイツでコレをする。
抑えつけ、喉の奥を犯す。
苦痛の呻き。
ああ、いい。
髪を乱暴に掴む。
歪む顔。アイツの顔になる。
たまらない。
これをしてから、殺してやる。
喉の奥でぶちまけた。
やっと気持ち良かった。
酷く扱われて、泣いているガキが見えたが、まだおさまらなかった。
今度はアイツだと思ってガキの穴に入れて犯した。
また後部座席に押し付け、背後から犯す。
ただひたすら、酷く突き上げるだけだ。
ガキが初めての時のように泣き声を上げるのが良かった。
髪を掴んで乱暴に扱う。
苦痛の声。
アイツが泣き叫んでいるようでたまらなかった。
たまらない。
突き上げる。
酷くするためだけにヤる。
髪を引っ張り、痛みを与えるために肩を噛む。
肉に歯が食い込み、血の味がした。
深く深く肉に歯を食い込ます。
ガキが悲鳴をあげた。
それがアイツの悲鳴だとおもえば笑いがこみ上げる。
「もうすぐだ」
オレはつぶやく。
もうすぐアイツにもこうする。、
オレはやっと気分が良くなってきた。
アイツをこうしてやる。
泣いてるガキを犯し続けた。
気分はとても良くなった。
ただ、ガキの中で放った後、オレはすすり泣いてるガキをどうしようか困っていた。
泣くなと殴って、泣くのを止めさせようかとも思ったが、何故かそうしなかった。
仕方なく、オレのせいで泣いてるガキを抱きしめて、あやすように背中を撫でていた。
肩を噛んだ傷がもう消えている。
やはりオレ達はもう人間じゃない。
「殺しても良かったんだぜ」
オレは優しく囁く。
その言葉にガキがオレの腕の中で震える。
「犯ってから、殺しても。でも、お前にはそうしなかっただろ。酷くはしても、殺さない」
頬を撫でる。
オレはガキの肌に触れる。
この肌が気に入っている。
背中のタバコの火傷の後さえ。
この顔も。
初めはちょっと綺麗な顔だと思っただけだが、今はすっかり気に入っている。
抱く以外ではほとんど表情のないところも。
ほとんど口をきかないところも。
抱いた時の乱れた顔とのギャップがたまらない。
「確かに酷くした。でも、分かれよ。お前は殺さない。お前は特別なんだ」
オレはらしくもなく、優しくそっと唇を重ね、離 し、また重ねる。
優しく。優しく。なだめるように。
ガキもしゃくりあげながらそれに応えた。
髪を撫でる。
何だろう、この気持ちは。
オレには分からなかった。
「後で優しく優しく、抱いてやるから機嫌直せ」
オレは囁いて、また優しいキスを繰り返した。
裸のガキを抱きしめて、キスしているオレに警察官が窓を、叩いて注意した。
周辺をパトロールしに来たんだろう。
ゲイのセックスシーンを見てしまって、動揺しているのがわかる。
ものすごく嫌な顔をしていた。
「こんなところでやめて下さい。犯罪ですよ」
オレは謝った。
「すみません、ちょっと盛り上がってしまって」
オレは運転席に戻り、ガキに服を手渡した。
ガキが慌てて服を着たのを確認し、オレは警察官に手を振り、車を発車させた。
警察官は後部座席を確認しようともしなかった。
女の子も、血の痕も、
オレはおかしくなって笑った。
なんならトランクにはこの車の主が入っているのに。
さあ、そろそろ、アイツを捕まえる作業にはいろう。
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