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絡まった夜の過ごし方5
最後には出来るだけ優しくガキを抱いた。
女の子を縛ってある部屋のベッドでは、なぜかやりたくなくて、居間のソファーに連れて行き、優しく抱いた。
優しくすればするほど、ガキは乱れた。
もどかしくなるほど優しくしてやると、ガキは自分から貪るよう動いた。
その腰の動きに思わず翻弄された。
思わず放った俺のものを、全て吸いつくすかのように穴が蠢いた
「お前、本当に綺麗になったな」
オレはため息をつく。
吐息に色づく顔も。
オレの言葉に動く表情も。
無気力な無表情でなくなるだけで、こんなに綺麗になるのか。
愛撫にとけた身体は、しなやかにオレの下で動く。
「キスしてくれ」
オレはせがむ。
ガキは自分からオレに唇を重ねてきた。
でも、こらえきれなくて、その柔らかな唇を割るのはオレだ。
絡める舌はまるで独立した生き物のように互いを求め合う。
何だろうこの感情は。
オレはガキを抱きしめる。
ガキの中にいるのに、もっと深くつながりたかった。
快楽のためだけではなく、ガキの奥に、もっともっと奥に入りたくて、オレはガキの最奥へ自分を押しやった。
ただ、ガキの奥でつながりたくて、そこで動いた。
ガキの穴が、触れてくる肌が、背中側に回されていた腕が、オレを受け入れていた。
ただ狂ったようになるセックス以上に、それは良かった。
「名前、教えて」
ガキがかすれた声でオレに言った。
オレは笑った。
そう言えば教えていなかったな、
「 」
オレの名前をガキの耳元で囁けば、ガキはそれだけでいった。
甘ったるい気分になっていた。
こんな風に抱けば良かったのか。
誰ともこんなセックスはしなかった。
「オレの名前を呼べよ」
つながりたい。
ガキの手を握り一番奥で動かす。
ガキは声をあげた。
もっと深く繋がりたい。
もっと溶けたい。
「・・・・呼んでしまえば、戻れなくなる」
ガキは泣いていた。
「どこにも戻るとこなんかないだろ」
オレは囁いた。
コイツの醜い母親はオレが殺した。
仲間も殺した。
「なあ、オレにはお前だけなんだぜ」
オレの言葉にガキはオレを見つめた。
ガキの目がこんなにも透明だったことにオレは初めて気付いた。
「 」
ガキはオレの名前を呼んだ。
もう戻れないのはオレなのか・・・
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