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第5話
「あぁ、佐々木くん、きてくれてありがとう。」
「いえ、蛇沢教授、こちらこそありがとうございます。]
「毎年、この時期になると、私の出身地域で、蛇に感謝する祭りを開催しててね。ただ、過疎化が進んでいて、祭りをするのに人手が足りなくて、私も呼び戻されてましてね。」
「過疎化って大変なんですね・・・。」
「で、人手を探していたところだったんですが、佐々木君は、私の講義を真面目に聴いてくれましたし、特に、最後の蛇神伝説を話している時の君の目は輝いてるようだった。」
「あ、ありがとうございます。なんというか、毎回教授の最後の話を聴いてると、すごいワクワクして、面白いなぁっと感じてます。」
「だから、前期試験が終わって、夏季休校になるから、君を誘ってみたというわけだ。でも、嬉しいよ。こうして、興味を持ってくれて・・・。ふふ・さぁ、そろそろ行こうか。」
「は、はいっ!教授、ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします。」
「こちらこそ・・・。色々君には世話になるから・・・ね。ずっと・・・。」
「ん?教授、なにかおっしゃいましたか?」
「いや、独り言だよ。私の村まで時間がかかるから、色々話でもしようか。」
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