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第6話
教授の出身村まではかなり遠く、着いたころにはもう夕方になっていた。車を降り、教授が、村を案内してくれた。自然豊かな場所はまるで、物語に出てくるような素敵な場所だった。山に沈む夕日もすごく美しく、日々の疲れが吹き飛ぶくらいだった。
教授に、今日宿泊する集会所まで案内してもらったら、、村の人々が俺のことを歓迎してくれた。
「ようこそ、佐々木尚也君。何も無い村ですけど、ゆっくりしていってくださいね!」
「いえ、そんなことないですよ!村の景色も綺麗でしたし、すごく癒されました。」
「喜んでもらえたら我々も嬉しい限りですよ。だって、あなたは・・・。
「え?何か最後言いませんでした?」
「いえ、これはこちらの話です。お気になさらず。さぁさぁ、沢山料理を用意してますから、たーーんと食べてくださいな。おいしいお酒も用意してますから♪」
「ありがとうございます!!うわー。すごい・・・」
俺は村の方が作ってくれた料理や、酒を飲みながら楽しんでいた。でも、さっきから、蛇沢教授の姿がみえないような・・・。あれ?気のせいかな・・・。なんだか意識がすごく朦朧としてきた・・・あれ・・・・。
バタン。っと音を立てながら俺は意識を失った。その時、声が聞こえたようなするが、あまり覚えてない。
「流石、蛇神さまのお告げの通りだ・・・。この若者を生贄に捧げれば・・・これで、この村も安泰じゃ!!早速、今夜、儀式に取り掛かるぞ!」
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