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「バカ・・・! バカ・・・!」
倫平に無理やり与え続けられる快感に眞央は呼吸がおかしくなりそうになって、過呼吸で本当に死んでしまうのではないかと感じた。
「どうするんですか?」と、倫平は腰の動きを一切緩めない。
「する・・・するっ!
お前としか・・・しないから!」
「ちゃんと言ってください」
「京和と・・・京和としか・・・セックスしない!」
「約束ですよ」
「するっ・・・する・・・っ!」
倫平は腰の動きを一旦止めた。
倫平は眞央の背中に腕を回すと眞央を抱き寄せた、そして、自分が仰向けに寝転がり、眞央を股間の上に座らせる格好になった。
「へ・・・?」と、どうしてこの体勢を取らされたのかよく分からない眞央。
「やっぱり、手錠はこのままにします」
「なんで?」
「鍵なくしちゃったんで」
「ハァ!?」
そう言うと、倫平はお構いなしに腰を下から上に突き上げ、眞央の尻を激しく責める。
「あっ・・・ああっ・・・んああっ!」と、また恍惚にまみれる眞央。
「・・・お尻で・・・イクの・・・あんまり好きじゃない・・・」と、眞央は倫平に助けを求めるように見つめた。
「分かりました。
俺がイカせてあげますよ」
倫平は眞央の大きく変形しているペニスを手で握ると、優しく扱きだした。
「気持ち良いですか? 力加減はこれくらい?」
「良いっ・・・良い・・・めっちゃ気持ち良い・・・っっ」
「忘れないで下さい。
俺だけですよ」
「分かった・・・お前としかしないから・・・だから、もう・・・イッていい・・・?」
眞央はねだる様に倫平を見つめた。
眞央は頭がおかしくなりそうだった。
やっぱり、倫平の下半身は眞央の尻の中の一番敏感に感じるところに必ず当たってずっと刺激を与えてくる。
「いいですよ、俺もイキそうですから」
「・・・ああ・・・ああんっ・・・イクっ、イクっ・・・イクっ!」
眞央は倫平の扱く手ですぐに達した。
が、眞央の息つがいはすぐには収まらなかった。
眞央が達したとこを見届けると、倫平は上半身を起こして、眞央の背中に両手を回した。
今度は倫平が自分の欲望の為に眞央の尻の中を突き出した。
倫平が愛おしそうに眞央を見つめた。
「今日も店長の尻の中は気持ち良いです」
「・・・お前、バカだろ・・・」
「来週の火曜日の夜は俺でもう予約済みですからね」
倫平はそう言うと微笑んだ。
「俺もそろそろです」
そう言うと、倫平の腰の動きが一層激しくなった。
また快感が押し寄せてくる眞央は倫平にしがみついた。
倫平の顔が歪む。
倫平もまた眞央を強く抱きしめた。
そして、倫平が達しようとした瞬間、倫平が眞央に口づけを求めた。
「!」
眞央の背中に回していた倫平の右手が眞央の後頭部に進んでいくと、眞央を求めるようにがっちりと眞央の頭を固定し、唇を重ねてきた。
倫平はすぐさま眞央の口内に舌を侵入させると、溢れんばかりに舌と舌を絡ませてくる。
倫平から感じる熱に眞央もそのままを受け止めた。
倫平は熱烈に眞央の唇を求めながら、眞央の尻の中で果てた。
倫平は達すると、数秒間、眞央を抱きしめた。
「ハァー、ハァー」
倫平の呼吸が激しく乱れている。
その息遣いが眞央の耳元で伝わると、眞央の胸に何とも言えない満たされた思いが溢れだした。
倫平は呼吸が整うと、
「めっちゃ気持ち良かったー」と、笑顔を見せた。
「あ、手錠の鍵を持ってきますね」
「え、無くしたんじゃ?」
「冗談に決まってるじゃないですか。
鍵は隣の部屋の引き出しにあるんで、盛り上がってる最中に取りに行くのが面倒くさいなって思って。
待っててください」
「・・・・・」
「大丈夫ですか? なんだかボーとしてません?」
「ああ、大丈夫」
「そうですか」
倫平はそう言うとベッドから降りて、隣の部屋に向かった。
ベッドの上で残った眞央は寝転がって、天井を見上げた。
さっきからずっと胸に広がっている、今までに感じたことのない、この満たされた思いが一体何なのか分からないでいたからだ。
《なんなんだろう、こいつとのセックス・・・。
体の相性が良いと、こんなにも幸せを感じちゃうんもんなんだ・・・?》
(第四夜へ)
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