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「イヤだ・・・」
眞央の怯えた声が漏れる。
倫平は構うことなく、眞央の尻の割れ目を両手で思いっきり広げた。
「!」
眞央の尻の小さな穴を倫平はマジマジと眺める。
「あれ?
眞央、ここ全然使ってないじゃん。
綺麗なピンクのまんまだね・・・」
「京和・・・お願いだから・・・許してくれ・・・こんなのイヤだ・・・」
眞央は涙を浮かべた。
どうしてこんなことになっているのか?
大切にしている職場で、まだ思いを完全に断ち切れない人にこんな辱めにあうなんて。
「・・・眞央。
俺、眞央の為にこれを用意しておいたんだよ」
倫平はラブローションが入った携帯用の小さなボトルをポケットから取り出した。
「眞央にいつおねだりされてもいいように」
倫平はそう言うと、右手にローションを垂らした。
「!! 京和・・・お前、まさか、する気じゃないだろうなっ!
確認するだけじゃなかったのか!」
倫平は構うことなく、ローションがたっぷり塗られた中指を眞央のアナルに挿入した。
「!」
「なんで、眞央、ここ全然使ってないの?
めっちゃキツイよ?
あのオヤジ、役立たずじゃん」
眞央は倫平が何を誤解して騒いでいるのか、ようやく理解することができた。
先程、車の中で密会していた相手と自分がただならぬ関係であると勘違いしているのだ、と。
「そう言えば、俺、なんでか、眞央におしおきされたことあったよね?」
倫平はまだ小さい眞央のペニスを自分の方に反らすように左手で手に取った。
「!」
倫平は眞央のペニスの先端をグリグリと親指で撫でまわす。
「この頭が大きくなっちゃったのは、あのオヤジにこうやってイジられまくったから?」
「イヤだ・・・止めてくれ・・・」
「イヤだって・・・大きくしてるじゃんっ」
倫平は眞央の尻の中も指を使って刺激を与えながら、ペニスの先端も指のひらでグリグリ刺激を与える。
「すごい・・・透明な液がいっぱい出てきた・・・眞央、本当に全然してないんだね・・・」
眞央の大きく変形したペニスの先端は眞央自身の透明な体液と倫平の左の親指が絡み合い、イヤらしい音をクチャクチャと立てる。
「俺との約束をちゃんと守ってくれてたの?
だったら、嬉しいなー」
「・・・もう、やめてくれ・・・お願いだから・・・」
「眞央、ここで一緒にイこうか?」
「!」
「この応接室に入る度、俺としたことを思いだすよね?」
「・・・・・」
「そうしたら、俺以外とはしないって約束をいつまでも覚えていてくれるよね?」
「京和・・・」
「でも、ゴムがないんだ・・・」
「・・・・・」
「あ、でも、いいのか。
ここは俺専用だもんね。
生で入れても問題ないよね?」
「京和・・・止めて・・・お願いだから・・・」
「だから、なんで、さっきから、イヤだとか止めてとかばかり言うんだよっ!
あの男が怒るから?
俺の方がイヤなんだけど!
だって、眞央は俺の物だったろう!!」
「!」
倫平は怒鳴りつけると、すぐさま自分のスラックスと下着をズラし、そのまま何の躊躇もなく己の分身を眞央の尻に挿入する。
「!」
「ねえ、これでしょ?
眞央が本当に欲しいのはこれでしょう?
あのオヤジのものじゃないよね?
これだよね?
眞央・・・答えてよ・・・」
そう言いながら、倫平の腰の動きは段々と鈍くなっていく。
「!」
眞央も尻に入ったはずの倫平のペニスの圧が段々と感じなくなっていく。
ついに倫平の腰の動きが止まった。
「京和・・・」
眞央が後ろを向くと、倫平が泣いている。
大粒の涙が眞央の腰辺りに次々と零れ落ちいてる。
「ごめんなさい・・・」
倫平はそう洩らすと、眞央の尻の中で小さくなってしまった分身を尻から出して、眞央の隣に座った。
「ごめんなさい・・・本当はこんなことするつもりじゃなかったのに・・・」と、自分を責めるように泣き出す倫平。
眞央はすぐに体勢を変えると、倫平の隣に向き合うように座った。
「本当にごめんなさい・・・でも、こんな気持ち、初めてで・・・どう処理して良いのか全然分からなくて・・・傷つけるつもりなんて全くないのに・・・」と、溢れてくる涙を手で押さえて、倫平は必死で涙をこらえようとした。
倫平は涙をぬぐうと、眞央を愛しそうに見つめた。
「好きです」
「!」
「めちゃくちゃ大好きです」
「・・・・・」
「嫉妬で頭がおかしくなりました」
「・・・・・」
「傷つけてごめんなさい」
「・・・・・」
「こんなの初めてなんです」
「・・・・・」
「他の誰かじゃダメなんです」
「・・・・・」
「眞央じゃないとイヤなんだ」
「・・・・・」
「俺じゃダメですか?」
「・・・・・」
(最終夜へ)
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