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「それに昨日の俺を見たでしょう?
嫉妬でおかしくなった俺を。
あのイケおやじ、見るからに地位も名誉も金も俺より段違いに持ってて、あんなの、俺、絶対に勝てっこないって思ったんですよ・・・」
「・・・・・」
「そんなイケおやじに眞央はめっちゃ微笑んでるし・・・」
「・・・・・」
「俺だって同じなんですよ。
眞央に俺よりもっと相応しい良い男が現れたらどうしようって思ってるんです」
「・・・・・」
「俺はあなたより年下だし、あなたより稼ぎも悪いし、あなたに頼りにされる男にいつなれるのかも分からない」
「・・・・・」
「俺、さっきまで眞央にめちゃくちゃ腹立ててたのに、好きっだて言われだけで、もうめちゃくちゃ舞い上がってる。
自分の感情のコントロールが全くできないくらい、あなたに惚れてるんです」
「・・・・・」
「見てたら分かるでしょう?」
「・・・・・」
「俺のことが信用できないっていうなら、これから思う存分俺を試し続けてください」
「・・・・・」
「絶対に死ぬまで離さないって信じさせますから」
「・・・ホントに?」
「はい」
「・・・オレ・・・めちゃくちゃ重いぞ」
「俺だって同じですよ」
「めちゃくちゃ焼きもち焼きだし・・・」
「いっぱい焼いてもらった方が嬉しいです」
「・・・いっぱい束縛するかも」
「休日は全て眞央の為の日にします」
「オレ・・・オレ・・・」
「俺のことが本当に好きなら、俺のことを今すぐ大切にしないと、とんでもないしっぺ返しが来ますよ。
だって、俺が今すぐやらかすつもりですから。
それでいいんですか?」
「それは・・・すごく・・・困るな・・・」
そう洩らすと、眞央は倫平の背に腕を回して、軽く抱き着いた。
「じゃあ、これから仕事以外の時間は眞央って呼ぶからね」
「ああ・・・本当は・・・それ、すごく嬉しい・・・」
眞央の気持ちがようやく伝わった倫平は上機嫌になって眞央を見つめた。
「じゃあ、このまま一緒に午前中はお休みもらおうっか?
今すぐ俺の部屋に戻ろうね?」
「それはムリ。
今日は人手が少ないから」
「ええーっ!
今、チンコ、ギンギンなのにーっ!」と、眞央をまた抱きしめる倫平。
「仲直りエッチってすごく燃えるんだよ?
早くウチに行こう」
「無理だよ」
「なら、ここでしちゃう?」
「ダメ」
「じゃあ、車の中」
「駐車場の監視カメラに録画される」
「じゃあ、午前中お休みにして」
「だから、無理」
「いや、もう俺が無理なのっ。
仕事に差し支えちゃうかも」
「今日で辞めるんだろう?」
「ンー、そんなこと言ったかな~」
「てか、いい加減、解放して。
誰かに見られると困るから」
「いいよ、見られても。
てか、いっそのことやってるとこを見せちゃおっか?
そしたら、今すぐ職場公認の仲になれるし」
「なる前に、アオカン好きの変態カップルのレッテル貼られて今すぐクビになるよ・・・ほら早くっ」
「何を?
キス?
エッチ?」
「いいから放して」
「ええーっ、無理・・・絶対無理・・・」
「・・・店長の権限で今日一日洗車させても良いんだけど?」
「もうーっ、一気に萎えたじゃん・・・」
倫平は抱きしめていた眞央をようやく解放した。
ふて腐れる倫平に眞央が軽く唇にキスをした。
「!」
「仕事が終わるまでは我慢な。
これ、店長命令だから」と、眞央は逃げるようにしてショップに戻った。
「それはないよ!」と、倫平が中腰気味で眞央の後を追った。
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