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夜―。 一日の仕事を終えた眞央と倫平は倫平の部屋にすぐになだれ込んだ。 部屋の玄関のドアが閉まると、倫平はすぐさまその場で眞央の唇を激しく奪った。 倫平の熱い求めに眞央はなされるがままだった。 「スーツはハンガーに掛けないと・・・」 「そうですね・・・」 「皴になる・・・」 「そうですね・・・」 倫平は、興奮を一旦落ち着かせようと口づけを止めた。 しかし、眞央を見つめてしまい―。 「・・・・・(すみません! やっぱり無理! 1秒も我慢できない!)」 「!」 倫平は自分のスーツの上着をその場で乱暴に脱ぎ捨てると、また、眞央の唇を激しく奪いに来る。 そして、眞央のスーツの上着も乱暴に脱がしにかかった。 眞央はまた倫平にされるがまま流される。 「シャワー浴びたい・・・」 「そうですね・・・一緒に浴びますか・・・」 倫平は、また、一旦口づけ止めて、眞央を見つめる。 「・・・・・(やっぱり無理です! ごめんなさいっ、臭っても全然ウェルカムなんで!)」 「!!」 倫平は眞央の唇をまた激しく奪いに来た。 眞央にキスをしながら、手慣れた感じで自分のネクタイを素早く外し、シャツのボタンを外し、シャツを脱ぎ去る。 そして、キスを止めると、今度は眞央のネクタイをまどろっこしそうにしながら外し、眞央のシャツも脱がせた。 倫平はまた眞央を愛おしそうに見つめると、眞央の唇に唇を重ねてくる。 と、倫平が「・・・あっ!」と、何かを思い出したように小さく声を上げて、口づけを止めた。 「・・・ゴムのストックが・・・急いで買ってきます!」 再びシャツを着ようとした倫平の動きを眞央が止めるように倫平の腕を掴んだ。 「今日一日、ちゃんと店長命令も聞いてくれたし・・・お前さえよければ・・・その・・・」 「・・・・・」 見つめ合うふたり。 「・・・・・(えっ、生!? それは生でウェルカムってこと?! それが店長命令のご褒美なの!?)」 「・・・・・(オレも我慢できなくなった・・・)」 「・・・当り前じゃないですかっ!!」 そう言うなり、倫平は眞央に口づけを求めながら、ベッドがある部屋に連れ込んだ。

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