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第2話

 「舌好きぃ・・・舌好きぃ」  答える。  舌が好きかと聞かれたから。  「ペロペロして欲しい?」  笑いながら言われる。  「ペロペロしてぇ・・・」  泣きながら懇願する。  そこに熱くかけられる息だけでは足りないから。  「どこに?」  息をはきかけられる。  「けつま○こぉ・・・けつま○こぉ」  恥ずかしい言葉を叫ぶ。  そう言わないとしてもらえないから。   して欲しいから何でも言う。  楽しそうに笑われた。  指でその穴をなぞられる。  そのたびにそこを弄って欲しくて尻を指にこすりつける。  両手を縛られていなければ、自分で広げて中を擦っていただろう。  「お願い・・・してぇ、してぇ・・・」  泣き叫んだ。  「もうここ、女の子と一緒だもんね。ちん○入れられる為の場所だもんね」  卑猥な言葉にそこは喜んでひくついた。  指を入れられて、擦られた。  ずっと欲しがっていた刺激を泣きながら喜ぶ。  腰をくねらせて、それを受け入れた。  「女の子みたいになっちゃったところを、いつも女の子にしてあげるみたいに舐めてあげる」  そう言われた。  「女の子にしてぇ、・・・女の子みたいにしてぇ」  広げられるだけ、脚を広げて、腰さえ浮かせてそこを晒す。  舐めて欲しくて。    それしか考えられない。     場違いなくらい軽い笑い声。  本当に楽しんでいるのた。  脚を肩に担ぎ上げられた。  股間に顔が埋められるのを、歓喜しながら見ていた。  熱い濡れたモノ。  それが穴の襞を伸ばすように舐めはじめた。    「ああっ・・・それぇ・・いいっ、いいっ!!」  叫ぶのは気持ちいいから。  熱い舌が溶かしていく。  そこを舐めたら、性器が濡れて勃ちあがり、そしてすっかり受け入れるための場所になったその奥が疼く。    溶かされたように身体を弛緩させ、その舌におぼれる。  熱く焼かれて、擦られる。    音を立て舐められ、たっぷりと塗らされ、泣きじゃくるのはそれがいいから。  良すぎるから。  「嬉しい?」  聞かれた。  「いいっ・・・いいっ、嬉しい・・・ああっ!!」  教えられたように叫ぶ。  なんでこんな風に舐めれるんだろう。  女の子達もこんな風になるんだろうか。  脚を広げて、舐められることに歓喜するのだろうか。  ふと思う。    「ああ、いいね、蕩けてきたね、広げてあげる」  指をでかき混ぜられた。  それは、これから起こることの前触れだから、嬉しくて嬉しくてたまらなくなる。    「挿れて・・・挿れてぇ・・・」  欲しがることはもう覚えた。  欲しがって奥を満たして、擦って貫かれることを。  「・・・いいね」  低く笑われた。  まだ十分ではないまま、無理やり貫かれた。  痛くて苦しくて、それがよかった。  良くなるのを知っているから、だからこそ痛くても良かった。    むしろ痛みでイった。  白濁がそそり立ったそこから飛ぶ。  「くうぅっ!!うがぁぁ!!」  首を絞めれ殺されたモノのような声が出た。  みっちり広げられ、貫かれ、串刺しにされることを喜んでいるのだから、同じなのかもしれない。  「僕のに馴染んできたねぇ・・・いいよ。ホント。使う度に良くなるなんて・・・こんなの初めてだよ」  気持ち良さそうに動き始める。    奥を突く。  こじ開ける。  この開けるときの感触が好き。  二回目に会った時にここを教えた。  その時にこうしてやったら、悲鳴をあげて泣き叫びながら、気絶した。  気にせずそのまま犯した。  でも、目覚めたら、またしてくれとねだられたのだった。    自分から穴を広げて、この奥にいれてくれ、と。  注ぎこんだ精液を零しながら。    大声でセックスの最中に笑ったのは初めてだったかもしれない。  楽しすぎた。  こんなに最高に淫らな、遊び道具はないと思って。  すっかり気に入ってしまったのだ。  そこから、毎日のように使っている  こんなことは・・・初めてだ。  「ああっ・・・殺してぇ・・・殺されたぃ・・・」  奥を開かれ、そこを開かれ責められ、涎を流す。  何度も何度も痙攣するそこは、締め付けて蠢いて、最高のオナホールになる。  「気持ちいいな、楽しいなぁ」  今度は大きくスライドして楽しんだ。  使いがいがあるここは。    「いくぅ・・・いくぅ・・・」  教えた通りに泣き叫ぶのがまた楽しい。  教えたら教えた通りにする。  何でも言って、何でもする。  大体、ケツだけでここまで乱れる玩具は今までいなかった。  まだ胸とケツしか教えてないけど、もっとおしえたら、もっと楽しいかもしれない。  まだ咥えることも、喉を犯されることも教えてない。  「出して欲しい?」  聞いてみる  「出して・・・だしてぇ、一番奥にぃ・・・」  泣いて欲しがる。   縋ることを知らない腕が、必死で縛られたままの後ろ手でシーツを掴む。  縛られてなくてもこの腕はすがりつきはしない。  繋がったところだけはさらに深く繋がろうと蠢くのに。  ここまで、快楽だけしか欲しがらない相手はいなかった。  何でもするのも、抱いた次の日また来たのも・・・快楽のため。  「ははっ」  笑ってしまう。  僕をディルドにしてる。  ここまでそう使われたことはなかった。    泣いて縋られ、愛してるといわれて・・・。  それでもいいからと泣かれたりしてきたのに。  ここまで、快楽以外欲しがられなかったことはない。    「ああ、いいね・・・ホントいいね」  思わず縛った手を解き抱きしめていた。  身体を繋ぐとか、逃がさないためとか、体位を作る以外の理由で人を抱きしめたのは初めてだった。  深くなったのか、腕の中で身体をひきつらせ、喘ぐ。  「いいっ・・・いいっ」  叫ぶ。  教えた通りに。  でもしがみつかない。  それは 教えてないし、しがみつかなくても、イけるから。  その手は宙をつかみ、腰だけを揺らす。  だから、まだ教えてなかったことを教えた。  一度もしなかったこと。  唇を塞いだ。  そっと触れるだけのキス。  快楽とは無縁の。  だから何の反応も彼はしなかった。  下半身はこんなにも淫らに貪りあっているのに。  それはささやかなキスだった。  奥で放つ。  その間も揺すりながらさらに楽しみながら。  「アアッ!!アアアッ!!」  緩く震える。  貪欲に搾り取りながら。  その叫ぶ唇にまたそっとキスをする。    「面白い」  そう呟いた。  すがりつこうとはしないこの身体をすがりつかせたいなんて思うなんて  自分から快楽以外のキスをさせたいと思うなんて。  「もっとぉ・・・」  淫らに腰を蠢かせ、また搾り取ろうとする。  大声で笑う。  また笑う。    「いいね、いいね」  ひっくり返しして、背後から貫く。  まだしかみつけないなら、後ろからだけでいい。    互いに快楽だけを貪りあう。    まだいい。  今はまだいい。    どうせ毎日使いあうのだから  「楽しくなってきた・・・」  笑う。    しかみつかせて、それからどうする。  それから捨てる?  それでもいい。  でもそもそもしがみつかせたいなんて思ったことがないのにそんなものを得たらどうなる?  わからない。    が、面白い。  楽しい。  楽しい。  気持ち良く使う。  涎をたらし貫かれ欲しがられるから使われてもいる。  ソファに爪をたてる手に自分の手を重ねた。  「一緒にイこうか」  そんな言葉、囁いたことがない。  でもきっともっと気持ち良く楽しくなるはずだ。       END    

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