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第8話
太くて熱いそれを頬張り、頭を上下させる。
こんなこと初めてするのに、体が勝手に動いた。
長大な熱が喉奥を突く度、俺の興奮が増していく。
成澤さんの乱れる息を聞きながら、俺は自分のズボンに手を伸ばした。
彼のモノとは形状も色も全く異なる自分のそれを引きずりだし、片手でギュッと握ぎる。
気持ちのよさに頭が真っ白になり、気がつくと俺は射精していた。しかし興奮はちっとも収まらない。
後口がうずき、更にその奥にある子宮が収縮する。
自分の細い指をぬかるんだそこに押しこんだが、ちっとも満足できなかった。
「やだ。足りない。気持ちよくなりたいよぉ」
ポロポロと涙を零しながら言うと、太い指がずくんと体内に突き入れられる。
「きついか?」
問われ、首を振る。
「ああっ、あ、すごい。いいっ」
涎を垂らしながら喘ぎ、目の前の屹立の先端の穴を、尖らせた舌で舐る。
「悪い。イク」
切羽詰まった声が聞こえ、俺の顔に白濁が降り注ぐ。
顔を上げると息を乱し、目を閉じている成澤さんが見えた。
ゆっくりと目を開き、俺の顔を見て、呆然と口を開けた。
俺の手を強く引き、運転席に座る自分の膝の上に乗せた。
成澤さんがスーツの袖で、俺の顔を拭う。
俺は顔の汚れなんかどうでもよかった。ずくずくと収縮する後口をなんとかしたくて成澤さんに腰を擦りつける。
「欲しいよ。ねえ、ちょうだい。もう我慢できない」
「分かったから、とにかく抑制剤を飲んで」
俺は首を振り、彼のYシャツを掴んだ。
「お願い。ねえ、欲しいの。お尻犯して」
上目遣いに見ると成澤さんの頬が赤く染まり、舌打ちし、ぼそりと呟いた
「ったく。人がどれだけ」
成澤さんは運転席と助手席の間に置いてあった水のペットボトルを取ると、口に含み、抑制剤のカプセルを銜えた。
荒っぽく口づけられる。
俺は口の中に入れられたそれを反射的に飲んだ。
「30分くらいで効いてくるはずだから」
言葉は聞こえているのに頭が理解できない。
「イレラレタイ」俺はもうそれしか考えられなかった。
「うう、やだ。これ欲しい」
硬い成澤さんの屹立を両手で扱くと、彼が息を詰める。
「分かった、後ろな。欲しいんだな?」
何度も頷くと、成澤さんが自分の長い指を俺の後口に入れ、ぐるりと回す。
「はああっ。くぅん」
背中を反らして喘いだ。
成澤さんの指が的確に俺のイイところを突いてくる。
もう俺の下半身は何度イッたか分からないくらいどろどろだった。
すごく気持ちが良いのに、剥きだしの本能は俺の両手の中にある熱い屹立を求めていた。
「これ、これ入れて」
成澤さんが目を眇めて俺を見る。
俺の首筋をグイッと掴み引き寄せ、口づける。
舌が絡み合い、どちらともない唾液が俺の甲に垂れた。
ちゅっと音を立てて、唇が離れると、成澤さんは俺の首筋に顔を埋めた。
「お前の香り、いいな。うっすらと甘くて、落ち着く。ラベンダーの香りに似ている」
そう言うと、成澤さんが俺の中に入れていた指の本数を増やした。
ぐりりと中を抉られ、俺は甲高い声を上げるとそのまま失神した。
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