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第6話

「そういうの……興味あったんだ」 「そういうのって?」 「……独占契約、的な」  リョウさんの気持ちを知ったら付き合いたいのとか、結婚したいのと口にするのが照れくさくて遠まわしになった。その僕の言葉を聞いたリョウさんが笑い出す。 「ン…………あ」  リョウさんが笑うと繋がったままの部分からビリ、と電気を受けたように体が震える。長大なリョウさんの雄は僕の一番奥まで届いてその先端でどうしようもなく弱い部分を押した。 「だって……今までそんなこと全然言わなかったし……」  リョウさんとは3Pも4P紛いのこともしたことがある。誰かがつけた傷跡を見られるのも初めてじゃなかったし、リョウさんだって僕一筋じゃなかったはずだ。三年の間には頻繁に身体を重ねた時期も、二月以上関係が途切れた時期もあった。  互いを縛るような言葉を使ったことはなかったし、相手のしていることを探ることもしてこなかった。タイミングが合えば寝る、というだけの完全に自由な関係だったはずだ。  ただし、僕の方は他の男と寝ることは最近絶えていた。

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