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 太陽が黄色く見えるってのは、あながち嘘じゃないんだなぁと感心しつつホテルを出る。右手は、がっちりと佐藤に掴まれていた。 「あのさぁ…逃げないから」 「す、すまない」  焦るが、一向に手を離そうとしない佐藤の手を解き、貝繋ぎに組み直す。 「繋ぐなら、こっちの方がいいだろ?」  指の間に互いの指を絡めるようにした手の繋ぎ方を見て、嬉しそうな笑顔をこちらに向ける。  …まぁ、笑顔は悪くない。 「で、どこ行く?」  結局飯を一緒に食いに行く事になり、…また会う事も約束させられた。  朝から昨日のように攻め立てられたんじゃたまったもんじゃないのと、次の恋人が出来るまでの繋ぎにちょうどいいと思ったからOKした。 「朝飯は軽く?しっかり?」 「しっかり」 「じゃあこっちだ」  そう言って歩き出す。  繋いだ手はそのまま…  普通、往来でこうやるの、嫌がるんだけどな…

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