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ペアのリングを嵌め、手近なホテルへと転がり込む。ぎこちない舌を導きながら絡ませ、性急にシャツのボタンを外していく。
「ん……っスーツ皺になるから、先に脱いで」
「ああ」
仕事の合間に抜け出してきたのだと、佐藤は言った。
「ゆっくりできないんだろ?」
「すまない」
シャワーを浴びずにベッドへともつれ込むと、やはりたどたどしい指が体をなぞって行く。
くすぐったい様な焦れた感覚に、早く奥を触って欲しくて足を開いて誘う。オレ好みの唇に、吸い付いてその唾液を啜った。
手が首筋をなぞりながら、ゆっくりと胸の上に移動してうっすらと色づいている突起を捏ね回す。
「ぅ…あ……っ」
後孔を弄られ、思わず声が溢れる。その上擦った声が恥ずかしくて顔を伏せると、耳元に唇が寄せられる。
「ケイト…」
耳に心地よく響く声に応えたくて言葉を探す。
「あ…えっと……」
「アキヨシ」
アキヨシ?と呟くと、黒い瞳を細めて嬉しそうに頷く。
オレ達はそれから時間があれば会い、僅かな時間でも抱き合って過ごした。
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