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 ケイトとビールを酌み交わす。  以前もしたかもしれない事だったが、新鮮に思えてつい飲みすぎてしまう。元々強い方ではなかったが、自宅と言う気の緩みもあったのかもしれないが、つい睡魔に負けて目を閉じた。  起きなければ…と言う思いと、揺れる意識とまどろみの心地よさに目を開けられずにソファへと身を預ける。 「お酒、強くないんだね」 「片付けて、電気消すわね。そこのブランケット、掛けてあげてくれる?」 「わかった」  すぐ耳元でケイトの声が聞こえる。  傍らにいる気配は、ケイトの物だろうか? 「圭吾」 「な、なに?」 「あ…うん、なんでも…」  小夜子の声の固さの奇妙さに気付き、はっと頭の芯が冷えた。  キッチンへと向かう二人の気配を探りながら、そちらへと耳を傾ける。   コトン…  仲良く話しているかと思っていた会話が、その小さな音がした途端途絶えた。 「…どう…したの?」  微かに上ずった声が微かに届く。 「見覚えない?」 「……」 「圭吾がしてる指輪と、同じ物よね?」  その言葉に、コトンと音を立てたものがあの指輪だと気付く。机の奥に隠しておいたつもりだったが…

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