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「圭吾…」 「…ふ…ぅ……んっ?」  大きな掌が丹念に丹念に華奢な体をなぞり、満足げに微笑むが、その目の端に小さな水の玉が浮かんだ。 「何…泣い、てんだよ」  熱く打ち付けられる腰の圧迫感に言葉を途切れさせながら圭吾が問うと、秋良は緩く首を振った。 「…嬉しくて……幸せで……………ごめん…」 「何で、謝るんだ?」  両腕がぎゅっと圭吾を抱き締める。  息が止まりそうになるが、けれどもその事に安堵感を見つけて圭吾も腕を回して抱きついた。 「…ごめん……っ…」  耳元で漏らされる嗚咽に怪訝な顔を見せると、秋良は失敗した微笑で笑ってみせる。 「…圭吾、愛してる…」  はっと圭吾の瞳が見開かれ、言葉の代わりに頷いて返す。  ぐっと奥にまで入り込んだ秋良の存在感に、満たされながらも苦しさで喘ぎ、空気を求める代わりにその官能的な唇に吸い付く。 「あっ…はぁ、んっ……」  指が固く主張する赤い突起を摘み上げ、捏ねる様に苛めては優しく指の腹で撫でる。  その度にナカが蠢き、秋良の全てを飲み干そうとして締め付けを強めた。 「アキヨシ…アキヨシ……っ」  繰り返し繰り返しその名前を呼びながら、頭の中を真っ白にして圭吾はきつく秋良にしがみついた。

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