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キシ…キシ…と名残の様に音を立てるベッドに二人、抱き合いながら横になる。
圭吾の白い頬に貼り付いた髪を払ってやりながら秋良が微笑むと、圭吾はやや照れた様に視線を外した。
互いの汗でひんやりとした肌を撫でながら、ゆるゆると口付けを交わしてそっと寄り添う。
すっぽりと秋良の腕の中に納まりながら、久しく感じた事のなかった充足感に包まれて圭吾は滲んだ涙を拭う。
「圭吾…」
「…ん?」
名を呼ばれて顔を上げると、再びキスをせがむ表情があり、苦笑しながら仰け反ってそれに応える。
「…会いたかった…」
「うん」
満ち足りると言う言葉がぴたりと当てはまる幸せさに浸りながら、二人はそっと目を閉じた。
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