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『ネギの使い道は……』
ネギ…
買い物袋からにょっきり出ているそれを見た瞬間ピンときた。
「っ!!」
佐藤の腕からもぎ取り、窓辺に走る。
そんなオレに佐藤が駆け寄った。
「絶対ヤダ!」
窓に向けてネギを投げようとフォームを決めたオレを佐藤が羽交い絞めにした。
渾身の力でがっちりと押さえ込まれ、立派なネギは窓枠を超えることなく畳の上にぽとんと落ちる。
「痛くないようにするから」
真摯なその声。
「う…嘘だっ」
「ちゃんと指で良く解してローションつけてからするから」
酷く生真面目に非常識な事を真顔で言うこいつは一体なんなんだ!?
「ちょっ…幾らローション使ったってそんなもの突っ込まれたくないっ!!」
羽交い絞めにしていた腕の中で、くるんとひっくり返される。
「…じゃあ、俺のを入れたい」
…まったくもって、冗談の欠片もない様な顔でこいつはいつもそう言うんだ…
ちなみにこの後、ワンラウンドこなして熱が上がった圭吾が、慌てふためいた秋良から結局ネギで犯られると言うシーンが入る予定でした。
病人に…ねぇ……労って上げてください
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