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『ネギの使い道は……2』
さっき食べた佐藤が温めてくれたお粥にはネギが入っていなくて…オレは不思議に思ってネギを指差した。
「なぁ…それは?お粥に入れなかったのか?」
「これ?これは、首に巻くんだよ」
……
真面目そうな顔して何の冗談だろうか…?
「臭いだろっ」
「風邪の時はするだろ?」
「しねぇよ」
「あと…」
人の話も聞かず、佐藤はオレの膝の上からお盆を下ろすとネギを片手にずぃっと近づいてくる。
熱が出てからずっと風呂に入る体力もなくて、正直臭いだろうから近づいて欲しくなかった。
佐藤が詰めた分、後ろに下がる。
「な…なんだよ…」
「俯せて」
「は?」
「俯せて尻出して」
思わず拳が出そうなくらいくらりと視界が回った。
こいつは病人に何を言うんだ!?
「これを尻に入れるから」
「―――――!?」
思わずバタバタっと飛びずさる。
「や…あの……異物挿入はまだ……勇気が出な……」
拒否の言葉を吐こうとしていたオレの足を佐藤が掴む、抵抗しようとしたけれどここ数日の風邪で体力が落ちてて…
腕を突っぱねても足をばたつかせても、何をしても佐藤にあっさりと押さえつけられて、いつの間にか畳に組み伏せられていた。
手がスウェットにかかる。
「あっ…マジ、やめ…」
嫌だと言う言葉も、佐藤の指が尻の間をなぞった瞬間びくんと途切れた。
閉じた唇から声が漏れる。
はい。この後ネギプレイが入る予定でしたっ
秋良氏は盲目的に「風邪の時はネギで治る!」を信じている模様…
自分のときもするのか!?
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