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『君は命の恩人』  左手を優しく握る。 「この手が、俺を救ってくれたんだ」 「え?」 「…事故を起こした時」  言われ、圭吾は記憶を引き出そうとしたが曖昧だった。  あの瞬間の事は…正直思い出したくなかったせいもある。 「圭吾が俺の頭を抱えるようにしてくれていたから…それがクッションになってこれぐらいの傷で済んだんだそうだ」  俺の命の恩人だ、と呟いて左手に口づけた。  これは『アキヨシ母、現る!!』の秋良版です。  結局、このエピソードが本編で出てくることはなかったですねー。  …入れないとまずかったような気がしないでもない…  …orz

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