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第一章・10
「はぁ、すげっ」
寿士は、久々に興奮していた。
あけすけに悦んでみせる恋人とは違う、新鮮さを瑠衣に感じていた。
抽挿しながら、思わず言葉が吐き出されてくる。
「あっ、あぁっ! いやぁッ!」
「動くたび、絡みついて来る。女の子みたい」
「んんッ、んふぅっ!」
そんな寿士に、瑠衣は声を上げることを止めた。
唇を噛み、指を噛み、必死で漏れ出て来る声を押し殺した。
それでも、寿士がいい所に当たるとうめき声が漏れてしまう。
身体が、びくんと跳ねてしまう。
「ここが、いいの?」
「んんッ、んんッ、ふぅッ!」
「返事、しないんだ」
じゃあ、と寿士は瑠衣の身体を繋がったまま仰向けに転がした。
「もっと当たるようにしてやるよ」
「くぅッ!」
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