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第三章・4
(何だろ。イラつく)
寿士は、腰をやり始めた。
柔らかな瑠衣の喉奥を蹂躙し、犯した。
「ぅう! ぅんッ、うッ、うぐっ!」
それでも、声を上げながらも瑠衣は上手にその激情を受け止める。
優しく、柔らかく包み込んでくる。
「出すぞ。飲めよ、全部」
「ぅぐうッ!」
おびただしい量の精を、瑠衣は必死で飲んだ。
出る。
まだ、出る。
「っう。ふ、ふぅッ、ぐ。ぅぐ、くぅッ……」
やがて寿士の淫液を全て飲み干し、瑠衣は口中からペニスを取り出した。
ぺろぺろと丁寧に舐め清めてくれる姿に、寿士は何だか切なくなった。
「はい、きれいになりました」
上目づかいでこちらを見る、瑠衣。
寿は、もう一度訊いてみた。
「他の男に、仕込まれた? 調教された?」
「……そんなの、どうでもいいじゃない。愛人なんだから、巧い方がいいでしょ?」
瑠衣の、別の顔が見え隠れする。
そこにいるのは、昨日バスルームで泣いていた子ではなかった。
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