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第四章・8

「……だから、瑠衣はもう、うちの子じゃない、って。出て行きなさい、って」 「瑠衣、キスしよっか」 「ちょっと! 人の話、聞いてた?」 「聞いてたよ。だから」  キスしよう、と寿士は瑠衣の唇を塞いだ。 「やだ。ちょ、やめ……」  さっきまで、陽詩の身体を舐めまわしていた舌だ。  咥内へ入ってきた時、瑠衣は嫌悪感を覚えた。 「瑠衣、好きだ。大好きだよ、瑠衣」 「んっ、ふ。そ、んな……、騙されない、ん、だからッ……」  それでも寿士の唇は、瑠衣の舌を吸ってくる。  舌を絡めて、擦ってくる。 「んぁ、ふ。ぅん、んんっ、う……」  キスをしながら、寿士は腰を瑠衣の中心に擦り付けていた。  互いの性器が布越しに当たって、どんどん硬くなってゆく。 「瑠衣は、もう独りじゃないだろ。寂しくは、ないだろ」 「うん……」  その言葉に、瑠衣は涙をこぼした。  やはり一粒だけ、こぼした。

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