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第五章・4

「お待たせ。あれ? 準備いいね。そんなに嬉しい? ホテルデート」 「別に嬉しくなんか、ないんだから」 「何で? 夜景見て喜んでたのに」 「陽詩さんの代役でしょう、どうせ」 「よく解ってるじゃないか」  もう! と瑠衣はそこでキレた。 「ヤるなら、早くヤッて! そんで、さっさと寝よ!」 「何、怒ってんの」  瑠衣は相変わらずの怒りんぼさんだな、と寿士はバスローブを脱いだ。 「じゃあ、お望み通り急いで済ませるか」  前戯も無しに、さっそくローションを手に取り、寿士は瑠衣の後膣に指を忍ばせた。 「ん?」 「な、何?」 「緩い」 「そ、そそそんなこと、ないって!」  もしかして、と寿士はにやけた顔で瑠衣を見た。 「一人エッチ、してた? 俺の留守の間に」 「してないもん!」 「じゃあ、何でこんなにアナル解れてるの」  真っ赤になってうつむいてしまった瑠衣の返事は、聞かなくてもわかる。 「先に気持ち悦くなっちゃったから、早く済ませたいのかぁ。そうかそうか」  そう言いながら、寿士はベッドの上に仰向けに寝転がった。

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