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第五章・6
「んっ、はぁ。……ぅ、はぁ、はぁ、っ……」
「OK、全部挿入った」
上気した頬。
甘い吐息。
(何か、今夜の瑠衣ってば新鮮)
「じゃあ、動くよ」
「頑張って」
「ッ、解ってるよ!」
瑠衣は、ゆっくり腰を上下させ始めた。
ぬるりと静かに腰を上げ、ずぷりと速く落とす。
回数を重ねるにつれ、瑠衣は喘ぎ始めた。
「んっ、あ……、ッ、ぅん。はぁ、あ、はぁ、ん……っ」
「あ~、いい表情。ね、動画撮ってもいい?」
「ダメッ! 何考えてるんだか!」
「おっ、急に締まった」
「もう……、続けるよ?」
随分長いこと瑠衣は動いたが、なかなか寿士は達してくれない。
逆に、自分が何度も追い詰められる。
(ココ、当たったら気持ち、い……)
つい、そこばかり狙って擦り付けてしまう。
「あ、はぁ! あぁ、あ!」
「内、キュンキュンしてる。可愛いな」
何度も、吐いた。
瑠衣、独りで。
もう、息も絶え絶えだった。
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