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第十章・4
「ただいま」
「おかえりなさい。早かったね」
「今日は、一人エッチしてなかったんだ」
「そんな、いつもいつもは、し・な・い!」
実は嘘だ。
ほんのさっきまでバスルームにいた瑠衣からは、石鹸の良い香りが漂っている。
「瑠衣、寝る」
「え。い、今から!?」
「そう。今から」
シャワーとか、着替えとか、お茶とか、とわぁわぁ言う瑠衣の手首をつかんで、寿士は彼を寝室へ連れ込んだ。
着衣のまま、寿士は瑠衣をベッドに押し倒した。
瑠衣の服を、むしり取るように乱暴に剥ぐと、すぐにローションを後膣に塗りたくって来た。
「ちょ、寿士さん!? すぐ、挿れるの?」
「セックスって、そんなもんだろ」
「いや、あの。キスとか、いろいろ……」
「今は、すぐイきたい気分なの」
「そんな無茶なぁ、あぁ、あ!」
触れてもいないのに寿士のペニスは硬く勃ちあがっており、本当にすぐ瑠衣を刺し貫いて来た。
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