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第5話 飴と鞭

 あご下に当たる旭くんのきれいな色をした玉も気持ちがいい。  手が使えないもどかしさと、首の絞まる感覚。舌を伸ばして必死に旭くんのソレを舐める。 「そういえば昨日、俺のお尻、舐めたがってましたよね……いいですよ今日は舐めて」  旭くんが首から退いて、俺の口にちょうどお尻の穴がくるように跨がった。  鼻には旭くんの玉、左目には竿がピッタリと当たり苦しい。  それでも旭くんからのご所望とあれば一生懸命奉仕をする。  小さく窄まったお尻の穴を丁寧に舐めていくと、旭くんのうっとりとした顔が右目に映った。  恍惚とした顔とはまさにこの事を言うのだろう。  その顔をずっと見ていたいとすら思うほど、いとおしい。  ジュルジュルと音を立てて旭くんが気持ちいいと思ってもらえるように頑張って舐め続けた。 「お利口ですね……」  旭くんの腕が伸び、俺の髪をさらりと撫でる。  その指先から感じる甘さにめまいがした。  旭くんの名前を呼んですがりたいけれど、それは許されない。今俺に許されていることは旭くんのそこを舐めて満足させることだ。  舌を伸ばして窄まった入口から、その柔らかな中に舌を差し入れる。  しばらくそうしていると、俺の顔から退き、旭くんは自分の通学カバンから何かを取り出した。  ローションボトルとコンドームだ。 「斎藤先輩って、童貞ですか?」 「そう、だけど……」  高校生で非童貞なんて、そもそも少ないだろう。たぶん。  もちろん、告白されたこともある。  でも告白されてもどうしても付き合おうという気になれなかった。  嘘で固められた俺と付き合ったところで、俺も告白してきた子も幸せになれないからだ。  そういえば、そんなことを聞く旭くんはどうなんだろう。今、俺にしているようなことを他の誰かにしたのだろうか。 「へぇ、斎藤先輩モテそうなのに。童貞なんだ」  慣れた手つきで俺の勃起したソコにコンドームを着けながら、少しバカにしたように旭くんが言った。  パチ、パチン。と引き下ろされたゴムが根元に当たる音が小さく響く。  そのまま旭くんは俺に背を向けて、自分のお尻にローションをつけた指を入れた。  ぐちゅぐちゅと水音を響かせながら旭くんの長い指が、その小さなアナルに出たり入ったりしている。  じんわりと熱の籠った室内のせいか、旭くんのお尻には汗が滲んでいる。ワイシャツを着たままの背中も汗ばんで濡れ、服が張りついていた。  期待と得たいの知れない不安が混ざった唾液を飲み下す。  次にコンドームを着けて少し間抜けに見える起立した俺のそれにも、とろりとローションが垂らされる。コンドーム越しにもローションの冷たさを感じた。  旭くんが俺の胸のところに手をつきながら跨がると、ガチガチに硬くなった俺の先端に、旭くんの入口がピタリと重なる。 「斎藤先輩の童貞、いただきますね」 「あ、さひく……ん! あ、ああっ!」  くぷぷ、とあんなに小さな旭くんのお尻の穴に、俺のそれが簡単に入っていく。ギュン、と締まった入口を抜けるとホカホカとした温かさに包まれていく。 「あ、ああ……!」  鼠径部にぴったりと旭くんの小振りなお尻がひっついたことで、全部旭くんの中に入ったことが分かる。  旭くんのお尻が火照ったからだにひんやりとして気持ちがいい。  亀頭から根元まで、全てを優しく包まれる感覚に射精感が高まる。  思わずモゾモゾと腰を動かすと、パシリと太ももを叩かれた。 「斎藤先輩は、動いちゃダメですよ……俺がいいって言うまで、イッたらダメです」 「そ、そんな……あひぃっ」 「口ごたえは許しませんよ?」  乳首を思い切りつねられ、からだが跳ねる。 「あれ。もしかして斎藤先輩、乳首感じるんですか?」 「あうっ……か、感じる」 「ひとりで乳首弄りながらオナニーとかするんですか?」  つうっと乳輪部分を優しくなぞられたと思えば、ぐにっとさらに強い力で乳首を摘まんでくる。 「たまに、ひっ、する……します!」 「へぇー」  旭くんは新しいおもちゃをみつけたように、俺の乳首をクニクニと摘み上げながら腰を動かしていく。そんなことをされてしまうと、もう我慢ができなかった。  爆発的に連鎖する射精感が襲う。 「あっ、ダメ……あさひく、イク、イグッ!」  ドクリドクリと波打って、俺は旭くんの中であっけなく果てた。  あまりの気持ちよさに頭が真っ白になる。 「あーあ、斎藤先輩。ディルドにもなれないんじゃ、どうしようもないですね」 「あっ、旭くん、ごめんなさい……ひんっ!」  ぷちゅ、と音を立てて旭くんの中から先っぽに精液がたまったゴムがまとわりついたソレが引き抜かれた。  俺のそこについたままのゴムを外し、口を縛って床に捨てながら、旭くんは畳の上に座る。俺は畳の上から降りるように指示された。 「じゃあ、俺がイクまで舐めてよ」  座っている旭くんの股の間に正座して、まだ勃起しているそこに口をつける。  まだ手の拘束は解いてもらえていないので、両腕を頭の後ろで組んだ状態のまま、口と舌でしっかりと刺激を与えるよう心掛けた。 「ほら、もっとちゃんと……ほら!」 「アアッ!」  背中にパチィンッと大きな音と痛みを感じた。 「なに? 気持ちいいんですか?」  ヒリヒリと痛む背中。旭くんの手にはベルトが握られていた。 「気持ちいい……んああっ!」  振り下ろされるベルトによって背中を打つ音が響く度、口の中にある旭くんのソレも大きくなる。  またあの顔だった。恍惚とした、旭くんの表情に全身が溶けるような錯覚に陥る。  舌先に唾液とは違うしょっぱさを感じる。旭くんのがまん汁だ。俺のからだが旭くんの精液を、ご褒美を求めていた。 「んぐっ、んああっ……あさひく、」 「う……ッ」  ぢゅう、と旭くんのソレに吸い付くと、つぎに舌先に感じたのは青臭い苦味。旭くんの精液だ。 「ああ……あさひくんの……ヒィっ!」  旭くんの精液を口の中で味わっているとまた背中をベルトで打たれた。その衝撃で思わず口の中の大切な旭くんの精液を吐き出しそうになるのを堪えて全て飲み込む。  もう少し味わいたかったけれど、口の中に出していただけただけありがたい。 「さっきイッたばかりなのに、また勃起したんですね」  気が付かないうちにまた勃起していたらしく、その先端を足の指でぐにゅぐにゅと刺激される。 「あっあひぃっ!」 「ほら、見ててあげますから普段どうやってオナニーするのかやってみてくださいよ」  先走りで汚れた爪先を俺の肩で雑に拭って旭くんは言った。

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