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そういうふうにできていた2

 身体中が熱く慎也を、上等なαを求めている。  未完だから番うことは叶わない。だけど、慎也だけのΩになるから。  子どもも出来ないけど、Ωのように慎也にだけは発情できるから。 「俺だけのΩだと最初から言っているだろう」  怒ったように言った慎也が、「お前は俺のΩだ」と頬を撫でた。 「んっ……はぁ……」  合わされた唇の間から吐息が零れる。 「暴走、しそうだ」  唇を放した慎也が熱を持った声で呟いた。 「その時はまた、止めます」  さっきのようにして、正気に戻せばいい。正気を失って欲しくない。Ωのフェロモンに流されて欲しいと思いながら、運命に流されて欲しいと思いながら、僕を求めて欲しいと願っている。  運命やフェロモンに流されずに僕を求めて欲しい。 「ああ。そうしてくれ」  徐々に服を脱がされ、慎也自身も服を脱ぎさった。つけっぱなしの電気の明るさにその肉体が照らし出される。鍛えられた逞しい身体にブルッと身震いをした。 「僕、発情期じゃないけど、大丈夫ですか?」  発情期じゃなくても男を抱けるのだろうか?  発情フェロモンに流されそうになってはいるようだけど、発情期ではないからΩのように濡れることもない。全くの男の身体だ。 「案ずるな」  グリッと押し当てられたのは慎也の熱い高ぶりきった自身だ。  慎也が僕を跨いで見下ろした。熱に上気した唇が赤く、チロリと舌が唇を舐める。前のめりに屈んだ慎也のその唇が躊躇いもなく、僕の乳首を舐めあげた。 「うあぁ……あっんっ」

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