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そういうふうにできていた4

 慎也の唾液だって十分に甘い。  舌を絡めて互いの甘い唾液を求め合う。  抱き寄せて裸の肌がこすれ合うと余計に煽られる。  息苦しさに唇を離す。  互いの荒い呼吸が聞こえる。  慎也も興奮している。  ここから先にどうやって進んだらいいのか戸惑う。 「引き返したりはしないからな」  胸を鷲掴みにされたようにキュッと苦しくなった。と同時にグワッと身体は熱くなる。 「これ以上煽るな」 「だって……」  自分では抑制する事なんてできない。  自分のフェロモンを初めて自覚したのだから。  根元を握っていた手を慎也がそっと離した。  その手がベッドサイドの棚へと伸ばされて引き出しを開けて中を探った。  明るい室内に取り出されたそれは潤滑剤だ。蓋の位置まで入っているそれが未開封なのを察することができた。Ωなら自ら濡れるが未完の僕はβ同様濡れることはない。  慎也は蓋を開けると自分の手に中身が滴る程流し出した。  興奮した慎也の手は熱を持っていて温められた液体を僕の足の間へと塗り込んだ。  刺激されて射精寸前の自身を避けて、その奥へと指は這わされる。  膝を曲げるように足を持ち上げられると慎也の指はさらに大胆な動きへと変わる。  ヌルヌルした指が何度も穴の縁を撫でて、強弱をつけて円を描く。 「んっ……」 「息を詰めるな」  慎也の指先が滑りを帯びて中に進入した。痛みはないけど違和感はある。ぐちゅぐちゅと音を立てて何度も出し入れしながら徐々に奥へと入ってくる。

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