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そういうふうにできていた7

 そんな感覚に捕らわれて、ぎゅっと目を閉じる。進む事を止めた慎也が僕の頬を撫でる。 「緊張する事はない。お前は俺を受け入れている」  言いながら腰をぐっと落とされて、「うっああぁ」と腕を伸ばして慎也から逃れようと胸を押し返した。  慎也は意地悪く腰を直前まで引いた。  ズズッと内壁を引かれてこれまでとは違う感覚に、「ああっあ……」と声をこぼした。声が上がると同時に中へと押し入られて押し返していた腕で慎也の肩をぐっと掴んだ。 「ひっああっ、そこ……駄目っ」  指で擦られて快感を与えたそこに慎也の切っ先がぐっと抉るように押し当てられて、身体が震える。そこをゆるゆると何度も擦られて、甘い声が零れる。  はぁはぁと荒い呼吸を繰り返して慎也の肩に爪を立てる。 「もう少し」  慎也が両手で腰を掴んで引き寄せた。  指では届かない奥を開かれて、最奥を突かれて顎を突き上げるように顔を仰け反らせた。  慎也の腰と臀部がぶつかっている。密着したそこから感じる体温に身じろぐ。  固く閉じていた瞳を開くと額に汗を浮かべた慎也と目が合った。見つめ合ったまま慎也が顔を近づけて触れるだけの口づけを数回繰り返した。  足りない。  甘い慎也の口づけが欲しくて、その唇を追いかけた。 「Ωにとって、αの体液は媚薬同然だ。Ωの体液だって、αには媚薬だ」  だから甘いのか。  肩を掴んでいた腕を首へと回して、「甘い」と呟いてその甘い唾液を求めた。慎也から感じる甘い香り。喘ぎながら吸いこむとさらに身体は熱くなる。  興奮したαが醸し出すフェロモンの香りだ。

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