102 / 127
そういうふうにできていた10
快感に身体が熱くなって、震える。
「ああっあ……」
慎也が身体を倒して背中に覆いかぶさると項を舐めた。
これまで以上の快感にガクガク震える。どこよりも感じる。
「もっと……ああっ、きてぇ」
熱さに理性が崩される。舐めて甘噛みされる項から快感が広がって、中の慎也をもっと取り込もうと腰が勝手動いて余計に快感を拾う。
「いいぞ」
慎也が強く項に噛みついた。
「ああああ……」
強い快感に震えて、射精した。うつ伏せで四つん這いのまま。慎也が息を詰めたのを感じた。
はぁはぁ……。
発情期じゃないから慎也が今噛みついても番にはなれない。だけど、感じてしまう。
欲しい。
慎也が欲しい。
「ああっ……。もっと、慎っや……」
腰を自ら動かしていったばかりの慎也を煽る。
「ああっ……」
うつ伏せた僕から自信を引き抜いた。イったばかりの身体は敏感でそれさえ感じてしまう。
イク前よりももっともっとと貪欲に求めて身体が熱い。
仰向けに動かされて、「ちょっと待て」と慎也が自身の放った物が入ったゴムに手を伸ばして『パチ』と音を立てて引き剥がした。慎也は「凛」と呼びかけた。
「駄目っ……慎也、それ……」
慎也の腰に自分の足を絡める。ゴムの無いそれは今射精したばかりなのに緩く立ち上がっている。
欲しい物がある。
ともだちにシェアしよう!