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そういうこと、だから4
慎也が体勢を変えて、僕の足を掴んだ。両膝を胸の方に押されて開かされると、羞恥に目を閉じた。
押し付けられたそれは熱い。
一度受け入れて快感を知っているΩの身体はそれを受け入れようと蠢く。
「慎……」
慎也の腕を握りしめる。ぐっと押し入れられて、手に力が入る。
痛みは感じない。与えられる快感に甘い吐息がこぼれて、嬌声が混じる。隔たりのない熱が与えられて快感に身震いすると慎也が息を吐いた。
奥まで突き入れられて腰と臀部がピタリと合わせられたのを感じる。
体の中の熱が溢れて来るのを感じる。
「ほ、ほら……」
溢れ出すフェロモンが番う事ができることを表している。
慎也が引き金になっている事を証明している。
「ああ」
頷いた慎也が、「今度は逃さない」と言って腰を引いた。
ズチャッと水音がして、再び奥へと突き入れられる。
「ああっ……あっんあっ」
のけぞった首に慎也が唇を這わして、軽く歯を立てる。
首が熱い。
快感を与えられて、声を上げる。擦られて触られる所から甘く溶かされていく。
「慎也っさぁん」
強く突き入れられて、名前を呼ぶ。触れてもいない前から白く濁った物が少しだけ溢れた。
「もう、イクっ…」
押さえつけられていた足を肩へと伸ばされて、上から抑え込むようにより奥を突かれるとぎゅっと瞑った目尻から涙が零れてかぶりを振った。
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