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そういうこと、だから5
ドッと溢れたモノが腹に零れて持ち上げられた腰から胸の方へと流れてくる。
はぁはぁと荒い息が部屋にこだます。
「ああっ……ダメっ……あああっしんっ」
イったばかりなのにその余韻もなく、慎也は深く穿ってくる。掴んでいた腕をいつの間にか離して自分の腰の横についた慎也の太ももに爪を立てた。
「慎也っ…あああっまた、イクっ……」
イキそうになったところで慎也が腰を引いて抜き出した。
「ああっ……なんで……」
開いた瞳の目の前には眉間に皺を寄せた慎也の顔があった。
快感を追いかける身体は身悶えして腰をこすりつける。
「こっちだ」
起き上がった慎也に腕を掴まれてソファーの背もたれに膝立ちでうつ伏せにされる。
快感に興奮した身体は熱を持って熱い。背中を撫でる慎也の手も熱い。慎也の指が濡れた音を立てて入ってくる。
「ああっ……」
慎也の指を締め付けて感じるままに声を上げてしまう。慎也の手がソファーの間から前へと伸ばされて僕自身の根本をギュッと掴んでイキそうになったものをせき止めた。
「少し待て」
荒い息をこぼしながら耳元で囁かれて横へと首を振る。
「ああっ……早くっ」
その熱で早く穿って欲しい。体中の熱がどくどくと脈を打って、首にも熱を感じる。指を抜いてそこに再び熱いものが押しつけられる。
自ら突き出すように腰が動いて、一気に最奥を突かれると、「ひっあぁああっ……」と悲鳴に似た声を上げてのけぞった。慎也がせき止めていなければ何度目かの性を放っていただろう。だけど、放出されなかった熱は身体を逆流してさらに熱を上げる。
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