120 / 127
そういうこと、だから6
「もう、ああっ、あぅ」
注送を繰り返す慎也に訴えても、身体は快感に喜び、αの性を飲み込もうと勝手に蠢いてしまう。ソファーの背に爪を立てて額をこすりつける。
「っあ、そこ……ああっ」
慎也の舌が襟足を舐めた。
そこからこれまでと違う強い快感が広がる。Ωのフェロモンが溢れ出した気がした。
ねっとりとした快感が身体に広がって、中を穿つ慎也をぐっと締め付ける。
「稟っ」
熱く切なく、名前を呼ばれて頷いた。
限界だ、これ以上は身体が熱で溶け出しそうだ。
せき止めていた手をほどき、両手で腰を掴まれて引き寄せられる。最奥を何度か突き上げられた。
「あああ…………」
悲鳴を上げて身体は跳ね上がったけど、押さえつけられてそれは叶わず、強烈な快感に目の前は白くスパークして息をするのも苦しい。
襟足を大きく広げた口に覆われて強く歯を立てられるのと、奥を穿たれて性を注がれるのは同時で長い放出の後ゆっくりと唇を放されるのと同時に意識は途絶えてしまった。
ともだちにシェアしよう!