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するようになっていた4

「突然変異のΩだから仕方がないじゃないか」  呟くと、「お前は俺の運命の番だ。一生惹かれ合って、愛される覚悟を持っていろ」と噛みつくほどに激しい口づけをされて、再び真新しいシーツに押さえつけられた。 「俺の運命よ。俺だけを愛していろ」  グワッと身体が熱くなった。慎也から溢れるαのフェロモンに身体が反応した。  抑制剤なんて運命の番の絆からすれば無意味だ。 「んつ……慎也」  抑えは外れている。簡単に求め合ってしまう。  愛されたいと、愛したいと、惹かれ合ってしまう。  さっきまで愛されていた身体は簡単に開いて、受け入れて、求めてしまう。 「ああっ、あ」  フェロモンに充てられて、求めるように自分のフェロモンが溢れて、密が溢れるのを感じる。  惹かれてくれるのなら、一生愛してくれるのなら……。  僕は、Ωの本能に身を委ねた。

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