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第3話

3 柊木高校には琉煌専用の建物がある。 建物と言っても大きめの倉庫みたいな感じだ。中には20人位が入る広場と幹部室や仮眠室、バスルーム何かがあってここで生活出来るんじゃねえかって思う。 「あ、来た、慧!蘭!」 こいつは天田 ちとせ。 「ちと、光河と李月は?」 「光河は仮眠室で、李月はトイレ」 俺と蘭、ちとせ、光河、李月の5人が紫龍の幹部だ。 「さて、皆揃ったな。最近東都の奴らの動きが怪しいらしい。こっちに来るかは分かんねえが気を付けておいてくれ。」 「人を集めてるのか?」 「ああ、」 基本的紫龍は喧嘩をしない。 て言ってもこっちから売る事はしないってことだ、相手が来た時しか動かない。それが紫龍の決まりだ。 「ちとせと光河と李月は気を付けて行動しろ、蘭はあんまり1人で歩かねえ様にな」 俺がそう言うと蘭はあからさまに嫌な顔をする。 「え、なんで?」 「危ねぇだろ?」 「ほんまに慧は心配症やなー!蘭なら大丈夫やろ、何たって副総長なんやから!」 「うるせえよ」 李月は中学までは関西の方に居たらしく基本的には関西弁だ。 「はぁ、分かったよ。どっか行く時は誰か捕まえて行く。」 「そうして」 蘭は見た目ひょろいから相手の的にされやすい。それで何度も襲われた事がある。まあ、全部1人で返り討ちにしたんだけど。

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