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第4話
「話は終わり?」
「ああ、」
俺の問に答えた慧の言葉でそれぞれが席を立ち思い思いの事を始める。
そういう俺も携帯を弄りながら慧が座るソファーの空いている右側に座った。
俺が座ると慧は俺に優しく微笑んでくれる。
まるで自分の隣に俺が座って安心したかのように。
本当にこいつはいつになったら俺が慧のことを好きだって事を自覚してくれるのか分からない。
でも、俺は慧のこの顔が意外と好きだったりする。
「ほんまに慧とラーはラブラブやなぁー」
いきなりの後ろからの声に驚いて振り返ると後ろにはニヤニヤ笑う李月が居た。
「はぁ、だから驚かせないでって言ってるでしょ。普段は気配消さないで!」
「だってしょうがないやん!気配消すのは俺の個性やし、それに驚くラー可愛ええんやもん!」
「個性って…。しかも可愛くないし」
李月には何度言ってもダメだと分かった
「はぁー、なんかラー達見とったら俺も夏叶さんに会いたくなった!」
そう言うと李月はケータイを触りながら部屋を出ていった。
そのケータイを触る顔は何処か嬉しそうで幸せそうできっとこれから宮城さんに会うんだろう。
宮城さんって言うのは李月の恋人だ。
宮城さんは社会人で今は不動産関係の仕事をしているらしい。
「慧、今日家いっていい?」
「え?ああ、勿論」
幸せそうな李月を見たら俺も慧とくっつきたくなった。
なんて慧には絶対言わないけどね
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