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「望んだものはただ、ひとつ」1-5

「シェリダンは相変わらず自己評価が低いな。己を知らないとでも言おうか。だからこそ頭が痛いのだがな」  やれやれと再びため息をついて、アルフレッドは抱きしめていた身体を少し離す。そしてそっとシェリダンの頬を撫でた。 「似合っている。似合いすぎていると言ってもいい。流石女官たちはお前の魅力を最大限に引き出すモノを知っている。いつもの衣装も似合っているが、シェリダンが赤を纏うだけで一層艶やかだ。だからこそ不快になる。いつ着替えたのかは知らないが、今日この姿を俺以外のやつにも見せたのかと思うとはらわたが煮えくり返りそうだ」  アルフレッドの言っていることが理解できず、シェリダンは首を傾げる。相変わらず優秀なはずの頭脳は己のことになると全く働かないらしい。その姿にアルフレッドは苦笑するしかなかった。 「これが着心地よいと言うのであれば、また誂えてやる。だからこんな隙だらけの衣装は俺以外の前では着るな」 「……隙?」  涼しくはあるが肌は露出しておらず、帯替わりの薄布も二重にしているのでそう簡単に解けることはない。どこに隙があるのだろうか。  本気でわからないと眉根を寄せているシェリダンを再び抱きしめて、アルフレッドはその細い腰に腕を回した。その手が深い切れ込みの中に入る。

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