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★黒の章21

 思わずのけぞって声をあげる葵を尻目に、フェイロンは葵の履いているチノパンを邪魔そうに引っ張ると、おもむろに尻の部分から左右に引き裂いてしまった。 「っえ!……っや!?」  そのまま下履きも左右に破かれ前も後ろも洪水のようにグッショリ濡れているのを、全て明かりの下に晒される。  葵はあまりの事に頭が真っ白になって固まってしまったが、フェイロンは全く意に返さず、葵の脚を抱えて大きく開かせると、蜜が溢れかえる後孔におもむろに口をつけた。 「え、やあああん!!そんなぁ……ぁああん!!」 何とかして脚を閉じようと力をこめるが、押さえつけられてびくともしない。  葵は煎じ薬を飲んで発情期を止めていたせいか、ほっそりとした体型だが、オメガのわりに程良く筋肉もつき、背も高くはないがそれなりにある。   だが今のフェイロンには葵の抵抗など赤子も同然のようだった。  葵の後孔をほぐすというよりも、全て飲み干そうとするような勢いで、どんどん溢れる蜜をジュゥゥーと音を立てて吸いあげ、喉を鳴らして飲みこむ。  飲んでも飲んでも足りないとばかりに強引に中の方にまで舌を捻じ込んで更に舐めとってきた。 「あ…っあ……っそんな、やめてぇぇ……」  あまりの羞恥と快感に、涙を出して震えつつ葵はまた前の方から透明な液体を吐き出す。  それを更に被りつくように舐め倒される。  ざらつく舌が堪らなく気持ちよく、それでまた達しそうになってしまう。 「っあー!も……やぁぁぁ!」  永遠に終わらないように感じた責め苦だったが、 おもむろにフェイロンが自分の下履きを乱暴にはぎ取り、昂りをとり出した。 「…あ…あ…ダメ……」  知識では知っていたが、その大きさと形状に葵は血の気が引いた。既にぬらぬらと先走りが滴っているそのグロテスクなモノが入るとは到底思えない。フェイロンに抱かれたい一心でここまで来たが、葵は未知の快感と恐怖におののいていた。 「…やめて……フェイ…ロ…」 必死に抵抗しようとしたが、感じすぎた四肢には全く力が入らない。  フェイロンはそのまま葵の窄まりに、固く熱い塊を一気に突き上げた。 「ひぁーー!!ああーー!!」  強烈な異物感と痛みに目の奥がチカチカする。内臓ごと焼かれて燃え死にそうな熱さが身体を貫いた。  激しい突き上げに、強烈な痛みが走る。 「…くっ!」  ずっと言葉を発しなかったフェイロンが、堪えるように葵の耳元で声を洩らした。ふわりと漂うフェイロンの甘い香りが一層濃くなる。 「…あ!」  すると、突如突き上げられた箇所から、甘い疼きを感じた。ゾクゾクとした感覚が背筋を走り、萎えていた性器が頭をもたげる。  

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