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「や、やめて広瀬君っ!」
牧野は両手を拘束具で縛られ、ベッドの柵に繋がれて、身動きがとれないでいた。
この両手首を覆うように縛る黒い拘束具は広瀬がチェストから見つけた物だった。
抵抗し暴れる牧野を押さえつけ無理やり拘束具を付けて、広瀬は半笑いでその光景を眺めていた。
手にはピンク色のローターを持っている。
必死に制止の言葉を投げかける牧野を無視し、広瀬は牧野の服を捲った。
露わになる上半身に牧野は青ざめる。
「へぇ、牧野って本当に色白いんだな、乳首も女みてーな色してる」
くく、と零れるように笑う広瀬に、牧野の頬が羞恥から色づいた。
「ここも女みたいに感じるのかもな」
辿るように胸に軽く触れる指先に、牧野はぞわっと肌が栗立ち息を潜めた。
薄い色をした乳輪の周りをくるくるとなぞる指先の感覚に勝手に身体がピクリと反応してしまう。
だがいきなりぎゅうっと強く乳首を摘ままれ、牧野は悲鳴を上げた。
「痛っ…ひぅ!」
ビリビリと強すぎる刺激に身を捻る牧野の反応を広瀬は楽しんでいた。
そして手にしたローターのスイッチを入れ、鈍い音を立てて震えるそれを牧野の勃起した乳首へ押し付けた。
「ひううんんッ!!」
瞬間牧野が背を反らせ喘いだ。
普段の身体ならばそれは痛みとしか認識しない刺激の筈なのに、薬の効果で堪え難い快感を生み出しているようだ。
身を捩り強制的な快感から逃げようとする牧野に、容赦なく広瀬はローターを押し付け続けた。
カクカクと牧野の腰が無意識に上下に揺れている。
そこははっきりと寝間着のズボン越しに中心を主張させていて、くっきりと形を浮かべるぐらいに張りつめていた。
「乳首弄られただけでこんなに勃起させてるなんて、牧野って変態だな」
「っちが、ぁああッ!」
「乳首だけでイけんじゃねーの、ほら」
頭を振って否定する牧野に、広瀬はローターを当てている方とは逆の乳首を親指で押し潰すしグリグリと捏ねくり回した。
すると一層大きく牧野の身体がのけ反り、大袈裟なぐらいびくびくと腰が跳ねた。
身体を硬直させながら牧野は声もなく口をはくはくとさせ、快感に打ち震えていた。
そしてどっと身体から一気に力が抜け、ベッドに沈み込む。
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