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「ーーーーーッふああっ!!」
甲高い声を上げ、腰を突き上げながら硬直した牧野の身体が絶頂を迎えた。
背を反らせたままビクン、ビクン、と大袈裟な程身体を震わせている。
触れられることのなかった牧野自身は、その先端から白い精液をとろとろと勢いなく吐き出していた。
「く、ーーッあっ」
また広瀬も、激しく収縮を繰り返す牧野の胎の中で達した。
吸い付くように波打つ中に、残留までも搾り取られ、目眩がする程感じた。
「っふ、はぁ、っはぁ…ッ」
そして未だ快感の余韻に打ち震える牧野の身体の上に、倒れ込むように被さった。
お互いの荒い息が耳元を犯す。
どくどくと激しく鼓動する心臓の音が、重ねた身体から伝わり心地良かった。
「…はぁ…、ま、牧野大丈夫か…?」
額に張り付く前髪を払い、広瀬が牧野に問い掛けた。
牧野は閉じていた瞼を薄く開くと、潤んだ瞳で広瀬を見つめる。
「……うん、」
コクリと小さく頷いて、牧野は微笑んだ。
瞬きをした瞳からぽろりと涙が零れ落ちる。
「!ま、牧野?…痛かったかっ?」
「ううん…違うんだ…ふふ、嬉しくて…っ」
そう言ってポロポロ涙を零す牧野に、広瀬は胸がきゅんんと締め付けられた。
愛しさが溢れ出してしまいそうだった。
自然と牧野の頬にキスを落とし、親指でそっと涙を拭う。
そのまま見つめ合って、今度は唇にキスをした。
「ん、んん、はぁ…。広瀬、君…俺、まだ身体…ちょっとあつい…」
「俺も…牧野にもっと触りてぇ…」
いつの間にか纏う空気が甘くなって、二人はもう何度目かもわからないキスをする。
今度は深く、お互いの舌を味わうように絡め合う。
色濃くなる情欲に、再び身体を重ね合わせた。
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