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「ピュアかっ!!」 モニターで二人の様子を眺めていた局長が唐突に叫んだ。 「どピュアか二人共!!見てるこっちが歯痒いわ!」 「局長さーん煩いでーす。ちょっと黙って下さーい」 そわそわと落ち着きのない局長に辛辣な言葉を掛けるマミ。 局長はしゅん、と大人しくなった。 「うーんそれにしても写真トラップには手を出したものの、肝心の媚薬入りミネラルウォーターには全く見向きもしませーん」 「こんな状態ですけどちゃんと警戒してるのかもしれませんね。どうしますか局長、このままだとあの二人、これ以上発展しないままですよ」 冷静に分析する新人にそう声を掛けられ、頼られた!と嬉しくなった局長は立ち直りズレていた眼鏡をかけ直した。 そして調子の良い声で、次の指示を下した。 「催淫スプレーを使用する!」 眼鏡の端を輝かせ局長はふふんと得意げだ。 無理もない、催淫スプレーは局長の一番のお気に入りなのだから。 「えーやっぱり最終それですかー??たまには違うやつにしましょうよー」 「ノーッ!マミちゃん!君はまだわかっていない。あの二人をよーく見なさい!あんなに純情で中高生のようなウブな恋愛をしている。そこに催淫スプレーで強制的に発情させるとどうなる?嫌よ嫌よも好きのうち!頭では我慢しないとと理解していながらも、ああどうして下半身はこんなにも素直なのか!混乱の中、困惑しながらもお互いを慰め合う。素ん晴らしいじゃないかっ!!これこそが至高!なんて私好みの展か…ごっほん!そんな訳で絶対に催淫スプレーは譲れない!これは局長命令です!」 早口に熱く捲し立てる局長に、マミは諦めたのかわかりましたよーと唇を尖らせた。 かたや新人は私情で局長命令使うんだ…と呆れていた。 「そうと決まれば早速!二人が離れたタイミングを見計らい、催淫スプレーを仕掛けるように!あ、因みに仕掛けるのは犬飼君だけね」 「え、二人同時じゃなくてですか?」 「イエス!だってそっちの方が面白そうだからとかが理由じゃなくてえええ!んんんおっほん!経費削減の為です!」 絶対最初のが本音だ、と新人は心の中で思った。 「ほらほら!話をしてたらなんとやら、早速犬飼君が動き始めたぞ。猫宮君と離れた時がチャンス!各員、見逃さないように!」 「「了解でーす」」

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