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「な、なんで…」 射精後もまだ上を向いたままの自身に驚き狼狽える。 猫宮の手に吐き出した己の欲望がぬらぬらと照明に照らされる様に倒れそうだった。 「せ、せせせ先輩すいませんっ!お、俺、俺なんてこと!」 憧れの人にとんだ痴態を晒してしまい犬飼は真っ青だ。 猫宮から仕掛けたことなのに、犬飼の方が罪悪感を感じてしまい、先輩に嫌われる!という思いでいっぱいだった。 そんな後輩の必死な思いも露知らず、猫宮はぽーと頬を上気させ、一言。 「いっぱい出たね…」 「へっ?」 「ドロドロですっごく濃いけど溜まってたのかな…?」 耳を疑うような質問に、犬飼は聞き間違いかと首を傾けた。 スイッチが入ったかのように雰囲気の変わった猫宮に見つめられ無意識にまばたきが早くなる。 「でも…まだこんなに腫れてて可哀想…」 「いっ!?」 しんなりとこちらにもたれ掛かる猫宮にドキッとしたのも束の間、まだ元気なそこを握られ犬飼は短い悲鳴を上げた。 そのまま止める間もなくゆるゆると上下に扱われ、甘い痺れに抵抗が出来なくなる。 「せ、ぁ…先輩、」 「真っ赤になって可愛いね犬飼くん…」 耳元に掠れた声で囁かれ下半身がズクズクと疼く。 猫宮の唇が耳朶を柔く啄ばんで、ふぅと息を吹きかけられる。 耐えきれず漏れ出た声に猫宮がくすりと微笑んだ。 「さっきの赤ちゃんみたいなキスも可愛くて良かったけど、今度はもっと大人のキスをしようか…」 そう言ってもう片方の手で硬く拳を握る犬飼の手を解くと、そのまま自分の腰に添わせた。 一気に密着度が高くなり、お互いの心音が伝わってくる。 あ、先輩もドキドキしてるんだと犬飼はぼやける頭で思った。 「犬飼くん、舌出して…」 優しく諭されるように言われ、犬飼は大人しく言われた通りに舌を出す。 期待に息が上がり、呼吸が苦しい。 猫宮の顔が近づいて同じように舌を出すと、そのまま焦れったいぐらいゆっくりとした動きで犬飼の舌にちょこんと触れた。 「ふぅっ…!」 お互いの舌が触れ合った瞬間、猫宮の感触を理解した瞬間、ビリビリと犬飼の頭の中に電気が散った。 チロチロと舌の表面を擽るように動かされると口の中に唾液が溢れ、無意識に猫宮の腰を掴む手に力が入る。

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