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「ーーーーーーーーーッ!」 あまりのことに犬飼は言葉もなく猫宮を抱き締めた。 愛しくて愛しくて、この気持ちをどう表現したら良いのかわからなかった。 ただ、猫宮の涙の理由を全部取り除いてあげたかった。 「先輩は綺麗です!綺麗でいい匂いがして、汚いとこなんて一つもないです!…でも、それでも先輩が自分のことを汚いって思うなら、俺が綺麗にします!」 ぎゅうぎゅうときつく猫宮を抱き締める犬飼。 痛いぐらいのそれを受け入れながら猫宮は安堵の表情を浮かべていた。 「だから俺のこと、好きになってもらえたらめちゃくちゃ嬉しいです…っ!」 他人が聞いたら可笑しくて笑ってしまいそうな犬飼の言葉にも、猫宮はうんうんと頷き涙を零した。 「…犬飼君で、俺を綺麗にして」 そう呟き頬にちゅ、とキスを落とす猫宮の唇に犬飼は自らの唇を重ねた。 お互いの唇の感触を確認するように浅く触れ合いながら徐々に深いものへと変わっていく。 いつの間にか濡れた音が聞こえるぐらい濃厚な口付けになり、くぐもった声と荒い息遣いが部屋に響いた。 唇が離れると、二人共鎮まっていた熱が復活し、お互いの昂りを押し付け合った。 「ふぅ…は、ぁ…っ」 「はあ、はあ…っ」 どちらのもかわからない粘液がぬちゃぬちゃと卑猥な音をたてる。 猫宮は完全にズボンを脱ぎ捨て徐に両脚を抱えると、犬飼のものがお尻に擦れるようにした。 自ら尻肉を引っ張り、ひくひくと期待にひくつくそこを犬飼に見せつける。 あまりの淫靡な光景に犬飼のものの先端からこぷりと先走りが溢れた。 「は…っ先輩、…」 「きて犬飼君…中まで犬飼君でいっぱいにして…?」 戸惑いを見せる犬飼に、猫宮は小首を傾げおねだりした。 そのエロ可愛さに我慢など出来る筈なく、犬飼は自らのガチガチになった性器に手を添えるとローションでぬるぬるのそこへちゅぷりと宛がった。 だがそこであることに気付き動きを止めた。 「あ、…ゴムしないと、」 ふーふーと呼吸も荒く、限界の最中にいるというのにそこは真面目な犬飼。 ゴムを探そうと身体を起こそうとした瞬間、猫宮の腕が犬飼の首元に絡みそれを阻止した。 「ゴム、いらない…」 「で、でも…」 「お願い…このままちょうだい」 甘えた声でそうお願いする猫宮に、犬飼はもう拒否なんて出来なかった。

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