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沸騰しそうな頭で優しくゆっくりと何度も繰り返しながら犬飼は恐る恐る腰を進めた。 始めはこんな狭いところに挿入るのかと心配だったが、猫宮のそこは軟い抵抗があったもののすんなりと犬飼を受け入れた。 いきなりずっぽりと半分まで挿入ったので犬飼の方がたじろいだぐらいだ。 「…っつ!…」 「ぁっ…!」 繋がった瞬間、二人は背筋を這い上がる快感に震えた。 犬飼は背を丸め襲いくる射精感に耐え、猫宮は仰け反り足をピンと張っている。 「…っひ、んんん…ッだ、めぇ…あ、あ、イっちゃう!」 だが先に限界がきたのは猫宮の方で、まだ挿入れただけだというのに高い声を上げ絶頂を迎えた。 犬飼にしがみついたまま身体を麻痺させ、性器からは白濁が滴り落ちている。 いくらSEXに慣れているからといってこんな風になるのは初めてで、猫宮自身困惑していた。 少しでも気を抜いたら何度も上り詰めてしまいそうで、まだ全て受け入れてもいないのにと怖くなった。 そうこうしている内に犬飼が猫宮の脚を抱え直したので、猫宮はぎょっとする。 「んぁ…っい、犬飼君ちょっと待って…俺、なんか身体おかし…ゃぁああっ!?」 呼吸も整わない内から下半身をしっかりと固定され無遠慮に腰を押し付けられる。 身体の最奥まで一気に犬飼のモノが侵入してきて、あまりのことに悲鳴を上げた。 いくら指で充分に慣らしたからと言って、犬飼のその凶悪なサイズの逸物を全部受け入れるのにはまだ早すぎた。 目の前がチカチカして身体全体が硬直する。 猫宮ははふはふと必死に呼吸をしながら、涙でぼやける視界で犬飼を見た。 「…ひっ、い、いぬかいくん…?」 犬飼はふーっふーっとすっかり理性を無くした様子で猫宮を凝視していた。 そこで猫宮ははっとして、犬飼が媚薬に塗れていることを思い出した。 頑張って我慢していたのだろうが、先程の猫宮が絶頂した姿になけなしの理性が消え失せたのだろう。 「せ、先輩、猫宮先輩、すいませんっ、俺、俺…っ気持ち良くて…っ腰止まらな…っ」 言っている側から腰を動かし始める犬飼、猫宮はだめだめと首を振り両手を突っぱねるが暴走した犬飼は止まらない。 逃さないようにしっかりと猫宮の腰を掴み、何度も大きく腰を打ち付けた。 その度にゴリゴリと中のイイトコロを押し潰すようにされ、猫宮は身を捩りながら嬌声を上げ続けた。

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