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「だめぇ…っ!」
「だ、だめって…でも、っァッ」
離れたくないと言わんばかりに猫宮の締めつけがキツくなり、犬飼は弱々しく声を漏らした。
達してしまいそうなのを奥歯を噛み締め必死に我慢する。
もう何度も射精した筈なのに、毎回これが最初だとばかりに熱が冷めない。
「(先輩とえっちしてるって考えただけで…すっげー興奮する…)」
繋がったところから猫宮の熱を感じ、腰がじんじん疼く。
もうあとほんの少しの刺激で射精していまいそうで、このまま中に出したい、猫宮の身体の一番奥に証を残したいと本能が訴える。
だけどそんなこと出来ない…甘い誘惑と理性の間で板挟みになっている犬飼に痺れを切らし、猫宮はその身体を引き寄せた。
そして腰に戯れるように脚を絡ませると犬飼の唇にちゅっとキスをした。
そのまま愛撫するように犬飼の唇をはむ、と啄む。
気持ち良さそうに目を細め、ん、ん、と吐息を漏らす猫宮。
そして唇が離れると、快感でとろとろになった瞳で犬飼のことを物欲しげに見つめた。
「は、ぁ…っいいよ…いぬかいくん…おれのなかにぜんぶだして…」
いぬかいくんでいっぱいにしてぇえ…ッと今世紀最強のエロ可愛さで言われ、キスのくだりから硬直していた犬飼の頭の中の我慢という言葉が爆発して粉々に砕け散った。
「あああ猫宮先輩いいいいっ!」
飛びつくように猫宮を組み敷き、腰を激しく打ち付ける犬飼。
凶悪なサイズの性器が猫宮のお尻からジュポジュポと厭らしく抜き差しされる。
猫宮は衝撃に仰け反ったが、歓喜するように甘い声を上げた。
「っぁああーッ!アアっ、…!」
でんぐり返しのような姿勢で犬飼を受け入れ、強すぎる快感にシーツを握り締め震える猫宮。
「は…ッぐ、ぁあ…っイ、!」
「ーーーっつ!!」
何度か大きく腰を押し付け、最後に一番深いところを抉ったまま犬飼の動きが止まった。
びくびくと絶頂に腰を震わせ、猫宮のお腹の中に全部ぶちまける。
頭を猫宮の首筋に押し付けると堪え切れなかった声が漏れ猫宮の耳を犯した。
猫宮はというとほとんど同時に達していたようで、声もなく身体を麻痺させていた。
犬飼のお腹辺りは猫宮の出したものでびしゃびしゃになっている。
「はあ…っぁ…はあ、」
「…っ、ひ、ゃぁ…はぁ…ッ」
お互いぜぇぜぇと荒い呼吸を繰り返し、抱きついたまま力なくベッドに沈み込んだ。
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