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ヤンデレと×××の場合
ここは日本の何処かに存在する、『SEXしないと出られない部屋』を裏で管理・運営する組織の秘密の施設の中。
今日も今日とて新たなCPを生み出すべく作戦会議が行われていた。
「はい全員注目!これから今回のターゲットについての会議を始める」
局長の言葉と共に、モニターに画像が写し出された。
並べるようにして写し出されたのは今回のターゲットととなる二人の人物の顔写真だった。
「これはまた、なんていうか意外な組み合わせというか…」
「極端にタイプの違う二人ですね~」
写真を見てそれぞれに感想を漏らす新人とマミ。
二人が言うように、今回『部屋』の対象者に選ばれたのはそれぞれ雰囲気の違う二人の人物だった。
一人はボサボサの髪に黒縁眼鏡を掛けたどこか根暗そうな男で、もう一人はくりくりとした丸い目が愛らしい童顔の可愛い系男子だった。
「今回ターゲットとなるのはこの二人、根暗っぽいのが塩谷君、キラキラお目目なのが佐藤君だ」
ファイリングされた書類に目を通しながらそう説明する局長。
新人は調味料だ…と声に出さずに思った。
「二人は同じ会社の他部署に所属している。廊下の角でぶつかったのが出会いというありがちな展開だ」
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