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「あ~絶対根暗君がキラキラ君に一目惚れした感じですよね」 マミの言葉に局長はウンウンと相槌を打つ。 「まあそうなるのだが…。実は今回の『部屋』のターゲットを決めるにあたり、こんな物が総務に届いていたらしい」 局長がモニターを操作するとパッと画面が変わった。 そして表示されたのは茶封筒で、そこには“嘆願書”と記されていた。 「嘆願書…?ってなんですかこれ?」 「よくぞ聞いてくれた新人君!本来我々の仕事は営業がピックアップしてきた数多くの対象者を選別して『部屋』システムに放り込むが、この嘆願書というものは、対象者と成り得る人物から直接『部屋』の使用を依頼された時に提出される書類だ」 局長の説明に理解が追いつかないと言った表情をする新人。 「え…っと、それってつまりターゲット本人が『部屋』に入りたいと申告してきたってことですか…?」 「簡単に言うとそうだ。まあそれでも色々と審査があるのだが…」 「ちょ、ちょっと待って下さい?まずどうやってここの存在を知ることが出来たんですか?え、極秘のはずですよね…?」 「え?普通に新聞の広告欄に載ってるけど」 頭を悩ませる新人に、そうあっけらかんと答える局長。 うえええーーと新人が滅多に出さない大声を出した。

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