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「へ…?ぇ、ぁ…何…ッ」
指ではない無機物の感触に慄く佐藤に構わず、塩谷はぐっと力を込めそれを徐々に押し込んでいく。
「ぁ…あ、ッだ、めぇ…っ、」
佐藤はそれ以上入ってこないようにと背中を丸め腰を引くが、そんな行動も虚しく、塩谷の指で十分に解かされたそこは難なく玩具を受け入れ、細長い形状のそれが全て佐藤の中に収まった。
「ふ、うぅ…っ…ん」
異物感に呻く佐藤。
内腿はガクガクと震え、こめかみには汗が伝っている。
玩具を飲み込みキツそうにひくつく佐藤のお尻に、そこを凝視する塩谷はごくりと唾を飲み込んだ。
ああ今すぐ佐藤の全身(主に下半身)を舐めしゃぶりたい、そんな邪な思いが浮かび塩谷は慌てて頭を振る。
必死に理性をフル活動させて誤魔化すように佐藤に声をかけた。
「佐藤さん…痛く、ないですか…?」
塩谷に声をかけられたことに佐藤はビクッと身体を揺らした。
その反応はすっかり怯えきっているもので、可哀想に思う。
「ぬ、抜いて…下さい…っ」
震える声で佐藤は懇願するが、そのお願いを塩谷が聞き入れることはない。
「お願い…塩谷さ…ん…っ!」
それどころか追い討ちをかけるように、ぷりんと突き出された佐藤の臀部をマッサージするように揉みしき始めた。
軟い、緩やかな刺激に、佐藤の言葉が詰まる。
直接的に性感帯を刺激するのとは違う曖昧な触れ方に、佐藤はん、ん、と子犬のように鼻を鳴らし、腰は無意識にゆらゆらと揺れていた。
時折塩谷の指先が引っかくように表面をなぞると小さく声を漏らしている。
「佐藤さん…これ、エネマグラって名前なんですけど、使ったことありますか…?」
「……っ!…な、い…ですッ」
少しの間を空け否定する佐藤。
その言葉に焦りのようなものを感じ、塩谷は察した。
「……出来るだけ辛くないようにするので…痛かったりしたら言って下さい…」
殆ど棒読みでそう言うと、追加のローションを垂らした。
どぷりとぬるついた液体が下半身を這い、佐藤は額をシーツに押し付け耐えようとしている。
段々と荒くなる呼吸に合わせ、窄まりがひきつき咥え込んだ玩具を動かした。
「ひ…っぃ…ぁ…やッァ…っ」
ぐにぐにと遠慮なく中を動き回るエネマグラに、佐藤ははくはくと口を開け喘ぎを漏らす。
確実に快感を得ているその様に、感じ慣れている姿に塩谷は目眩を覚えた。
恐らく佐藤は普段一人で遊ぶ時もエネマグラを使用しているのだろう。
その様を想像して塩谷は一気に顔に血が上った。
ツン、と鼻の奥が痛くなる。
「エロすぎる…っ」
予想を超えた衝撃的な事実に思わず心の声が漏れ出てしまった。
くらくらしながら、塩谷は徐に体勢を変え佐藤に覆い被さると、今までの刺激にピンと尖らせた乳首を摘んだ。
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