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「ひ…ッ?!」 電気が走ったような衝撃を受け佐藤は背を反らせた。 胸からの刺激が直結して性器に流れ、ビクビクと上下に揺れるそこは触れてもいないのに蜜を零しシーツを汚している。 「…っあ、…やぁッひ、ぁ…っ」 塩谷が指先で硬くなった乳首をクリクリと転がす度、佐藤は狂ったように頭を振り腰をくねらせる。 一方的に与えられる快楽から逃れようとするが、拘束され自分よりも体格の大きい塩谷に覆い被さられてはそれもままならない。 ただ性急な塩谷の愛撫に、いつ終わるかもわからない行為にひたすら耐えるしかなかった。 「……っは、ぁ…ッ」 塩谷といえば佐藤を絶頂に導こうと必死だった。 今にもぷっつんと切れてしまいそうな理性の糸を懸命に繋ぎ止めながら、いつかの為にとネットや本で調べていた知識を駆使し佐藤の身体を無心で弄る。 だが覆い被さったこの体勢、快感に揺れる佐藤のお尻が数多の痴態に興奮しきった塩谷の昂ぶりをぐりぐりと刺激して辛抱堪らない。 まるで何かの拷問のようだった。 塩谷の目は血走り、歯を食いしばるその姿は鬼気迫るものだった。 「ぐ…ッ(佐藤さんの可愛いお尻が…っやばいやばいやばいっ耐えろ耐えろ俺っ!)」 あられもない嬌声に汗と体液の混じった匂い、はだけた服から覗く火照った身体、その全てが塩谷を誘惑し、気を抜くと今すぐにでも佐藤を犯してしまいそうだった。 暴発しそうになる自身を律し、塩谷は一刻も早くミッションを終えようと佐藤に突き刺さったエネマグラの取手を掴み小刻みに動かした。 そうすることでエネマグラの先端が丁度前立腺を捉え、小さなシコリを全体的に刺激した。 「!!…き、ゃああ…っああァッ!」 佐藤はヒュッと息を吸い込むと、途端に大きな悲鳴を上げ全身を麻痺させた。 強烈な快楽に襲われ、そのまま前に倒れ込み縋るようシーツに頭を押し付ける。 矢継ぎ早に来る快感の波に、拘束された手を握り締め、足の裏をきゅっと丸めた。 「ヤダ…ッや、ぁあっ、ひぁああ…!」 ぐりぐりと無遠慮に一番敏感なシコリをいじめられ、どぷりと性器から透明な先走りが溢れる。 嫌だ嫌だと本格的に塩谷が泣き声を上げても、塩谷は止めない。 ぐちゅ、ぷぢゅ…っと耳を塞いでしまいたくなるような音が部屋に響いた。 「だ、めぇ…っも、…あっぁ!きちゃ、うぅ…ッ」 内股にぐっと力が入り、更に艶のかかった佐藤の喘ぎに、塩谷は佐藤の限界が近いことを感じ取った。 絶頂に辿り着けるようエネマグラを動かす手を止めることなくそのままの状態で、塩谷はきゅっと強く摘んだ乳首を指先で擦り合わせた。 「ひ、ア…ッ!き、ちゃう、きちゃ…ッぁ、〜〜っ」 腰を上げた体勢で動きを止め、佐藤はびくん、びくんと大きく身体を跳ねさせた。 声も出ない程の絶頂に、顔を真っ赤にし、視界を覆う目隠しは涙でぐしょぐしょだ。 数回大きく麻痺した後一気に脱力し、佐藤はベッドに沈み込む。 はぁはぁと荒い呼吸を繰り返し、絶頂の余韻に時折腰がひくりと跳ねている。

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