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第19話※微R18
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寝室で音楽を聴きながらベッドでスマホを見ていた凪のもとに紅葉がやってきた。
「髪…まだ濡れてる。
乾かすからこっちおいで?」
「うん。」
ドライヤーを取りに行き、癖のない紅葉の髪を左手で隙ながら乾かしていく凪。
「凪くん上手だね!」
「えっ?
ドライヤーに上手い下手とかあるの? 」
「気持ちーですっ!」
「そう?
じゃあこれからは毎回やってあげよっか?」
凪がそう言って紅葉の顔を覗き込むと嬉しそうに頷いた。
ドライヤーを置いて、ベッドの隣に並んで座ると紅葉は手で顔を覆ってしまった。
「どーした?緊張してんの?」
凪が髪を触りながら聞くと再びコクりと頷いた。
「なんか…この前から凪くんが近くて甘いよっ。」
「そりゃあ恋人になったからな…。
紅葉ー?
照れてんの可愛いけど、早くこの距離に慣れて?」
「カッコ良すぎて無理、そっち見れない!
ちょっと深呼吸するから待ってね!
…恥ずかしいー。」
仕方ないので顔を覆ったままの紅葉を抱き締める。一瞬ビクリとした紅葉だったが、ゆっくりと凪の背中に腕を回した。
遠慮がちに部屋着を掴む手が可愛くて凪はご機嫌だ。
「えっと…、確認だけど、お前どこまで大丈夫?」
「?」
通じなかったようで首を傾げる紅葉。
いちいち可愛いなと思いながら、凪は紅葉を押し倒す。
「こーいう、エロいこと…」
低めの声で耳元に囁いたら紅葉が固まるのが分かったので、苦笑した凪は少し身体を起こして繋いだ手にキスをした。
「えっと、えっと…!!」
軽くパニックになる紅葉が可愛くて、とりあえず紅葉も抱き起こして向き合う。
今日はやめといて寝よっか?という凪の問いに
「あの、全部…。いいよ?」
迷ってそう告げる紅葉と驚く凪。
「マジで?!」
「うん…っ。」
「俺、本気にするけど…?」
「…やっぱり今日はキスだけにして…!」
「…OK。まぁ、ゆっくりしよっか。」
凪は大きな手で紅葉の頭を支えると宣言通りゆっくりとキスした。
唇の端や頬、おでこなど顔中にキスをしてから、唇を開かせて舌を絡めると、教えたばかりのディープキスに夢中になる紅葉。
凪が少し本気でキスに挑むとついてくるのが精一杯なのか、凪の腕に手を置いて引っ張るような仕草を見せた。
「ふ、ぁっ…!
ちょっと…、あのっ、レベルが高すぎだよっ!!」
「可愛いね…。」
もうちょっと頑張って?とキスを続ける凪。
華奢な背中や腰の横のラインに服の上から手を滑らせて、太股へ右手を置くと、ギュっと手首を掴まれた。
「ダ、メ…っ!」
「あ、ごめん…。」
ちょっとやり過ぎたかと手を引く凪に、紅葉は首を横に振った。
「違っ…。あの…!!」
もぞもぞと膝を擦り合わせる紅葉に察した凪は隣に寄り添って聞いた。
「キス、気持ち良かった?
大丈夫?治まりそう?」
首を振る紅葉。
「…俺が触っても平気?」
「…気持ち悪くないの?」
「全然。お前反応可愛いから…堪んないね。
ね、触るだけならいい?怖い?」
「ちょっと怖いけど、あの、イヤじゃなかったらして欲しい…。」
「いいよ。」
「僕どーしてたらいい…?」
そう訊ねた紅葉を膝の上に乗せた凪は嬉しそうにキスを繰り返した。
押さえ込むように頭を抱き、激しく口付ける。
紅葉の意識がキスに集中しているところで、スウェットと下着の隙間に手を入れて太股の外側から内股へ手を滑らせる。
細い脚は見た目以上に凪好みの手触りだった。
そのまま紅葉のものを優しく握り込むともう既に濡れていて…
初めて他人からの直接的な刺激に驚いて、唇を離して反射的に逃げようとする紅葉の身体を抱き止める。
「ほら、逃げないで。
大丈夫だから…。…これ気持ちいい?」
凪は自分が好きなところを強弱をつけて擦ると紅葉が上ずった声をあげた。
「あっ! ん…っ、や、それダメ!!」
「かっわいー。」
紅葉は両手を凪の肩に置いてすがるように凪に抱きついている。
凪は器用にスェットの上を捲り、お腹のへそ回りや乳首も舌と左手で愛撫していく。
吸い付くようにきめ細かく滑らかな白い肌は彼を夢中にさせた。
「やっ、あぁ…!! も、凪くんっ!!
あっ、ダメって…っ!!ね、あ…っ!!」
あっという間に追い上げられた紅葉は凪の手の中で達した。
はぁはぁと息を吐く紅葉は普段には感じられない色気を放っていた。
「お前…、イクなら言ってよ。
顔見たかったのに…。」
「ん…。だって、なんかすごかった…。」
「良かった?まぁ、大したことしてないけど…
スゲーかわいーからもっと見たかった…。」
早かったなと、
白濁のついた右手を見の前に掲げて見せる凪に赤面する紅葉。
「わわっ、ごめんねっ!」
慌ててティッシュで凪の手を拭く紅葉。
「謝らなくていいって。
俺がしたかったんだし。
ってか、紅葉あんま自分でしないの?」
「…あんましたことない…。
実家は兄弟たちいっぱいいたし、今はみなちゃんいるし…。
あの、僕なんか変だった?
声とか…」
不安そうにそう聞く紅葉に凪は優しく違うと告げた。
「声?スゲー可愛いよ?
めっちゃキレイな身体。
これからは俺以外に見せないで?」
甘い声でそう言うと紅葉もそっと頷いた。
誰のクセもついていないまっ皿で美しい紅葉の身体を本人以上に大切にしようと誓う凪だった。
その後「もうしないの?凪くんはいいの?」と聞く紅葉に「次の楽しみにとっておくからいい」と返事をしてまたキスをして抱き合って眠った。
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